和製コルドバが追いかける、赤き血のイレブン達。

浦和レッズと読了書籍についてマイペースに。

アンドリューナバウト選手・茂木力也選手・山田直輝選手の移籍

ここ数日で、タイトルのとおり3選手の移籍が発表された。

 

アンドリュー ナバウト選手 メルボルン ビクトリーへ移籍内定のお知らせ|URAWA RED DIAMONDS OFFICIAL WEBSITE 

 

茂木力也選手 愛媛FCへ期限付き移籍のお知らせ|URAWA RED DIAMONDS OFFICIAL WEBSITE

 

山田直輝選手 湘南ベルマーレへ期限付き移籍のお知らせ|URAWA RED DIAMONDS OFFICIAL WEBSITE

 

 

アンドリュー・ナバウト選手は完全移籍、山田直輝選手と茂木力也選手は期限付きでの移籍。

 

リーグ戦も折り返しを過ぎ、順位としては上も狙え、下も気にしなければならない位置にいる浦和にとって、補強等の戦力増強で巻き返しを図るべき時期とは思うが、まずは現有戦力の見極めおよび放出に踏み切ったと言える。

 

■アンドリュー・ナバウト選手(⇒メルボルン・ビクトリー)

 

オーストラリア国籍ということで、アジア枠での加入となった同選手。

 

浦和在籍期間中の成績は、全公式戦で28試合1得点と、FWというポジションでは物足りない成績に終始してしまった印象。

 

オーストラリア代表でもあり、W杯にも出場しているということで、能力が低いわけではないというのは間違いないと思うが、浦和での彼のプレーを観た限りでは、ストロングポイントがわかりづらかった。

 

特別ボールコントロールが上手いわけではなく、身体能力オバケというわけでもなく、オフザボールの動きに長けているわけでもなく。

 

ただ、前線からのチェイシングをサボらない点と、大原サッカー場にて行われるトレーニングマッチでは頻繁に得点をあげていた点から、サポーターには好印象を持たれており、結果を出してほしいと願っていた方々も多かったはず。

 

私もその一人であり、上記では少々厳しい言葉を並べたが、彼が出場した際には得点を期待して試合を見守っていた。

 

しかし、彼が入団以降、まともな攻撃戦術をもって試合に臨んだとは言い難いのが浦和の現状。

 

そんな中で、圧倒的な個を誇るわけではない同選手は、イマイチ活躍の活路を見出せなかったというところか。

 

サッカー以外の面にはなるが、外から見ていた分では、彼の人間性であれば、今後どこのチームに行っても愛される要素がある。

 

まだ20代半ばと、これからピークを迎えるであろう年齢。

 

海の向こうでの大活躍を期待。

 

■茂木力也選手(⇒愛媛FC)

 

茂木選手は浦和レッズユース出身の、いわば生え抜き選手。

 

ユース在籍後、トップチーム昇格を果たすも、出場機会に恵まれず、期限付き移籍で愛媛FCおよびモンテディオ山形に移籍。

 

愛媛や山形では概ねスタメン確保に成功。

 

2018シーズン半ば、遠藤航選手(現シントトロイデン)の移籍に伴い、山形から期限付き移籍を切り上げる形で浦和に復帰。

 

しかし、復帰後にスタメン定着とはいかず、今シーズンも先般の天皇杯、流通経済大学戦に出場したのみ。

 

ユース在籍時には、年代別の代表に選出され、U-17W杯にも出場した逸材であり、浦和の未来を託すに十分な素材だったが、スタメン確保はならず、愛媛へ再レンタルという形に。

 

上背はそれほどないものの、元々はセンターバックを本職としており、U-17W杯にもセンターバックとして出場するなど、身長面でのディスアドバンテージを感じさせない能力は持っていたはずだし、ディフェンダーのみならず、中盤をこなす器用さを持ち合わせるポリバレントさも彼の魅力の一つであった。

 

しかし、J2では出場できていたが、J1ではできないとなると、結局のところ、監督にJ1で出場できるという決断をさせられるほどの信頼を得られなかった、ということになる。

 

確か昨シーズン、槙野選手が欠場した湘南ベルマーレ戦で代役としてスタメン起用された試合では、ボールの扱いに関していえばある程度そつなくこなしていたが、肝心の守備面では心もとない印象を受けた。

 

まだ22歳と若く、移籍先の愛媛FCで出場機会を確保できれば、また浦和への復帰という選択もあるかもしれない。

 

■山田直輝選手(⇒湘南ベルマーレ)

 

多くのサポーターは、彼に浦和の未来を見たはずだし、私もその内の一人だった。

 

初めて彼のプレーを観たのは、あの衝撃的な高円宮杯全日本ユース選手権大会の決勝、名古屋グランパスU-18に9-1というとんでもないスコアで勝利した試合。

 

この試合では山田直輝選手もハットトリックを達成し、同大会での得点王に輝いた。

 

浦和レッズユース黄金世代の中心選手であり、また、トップ昇格後当初の浦和での試合や、若くして日本代表に選出され、本田選手へアシストを決める活躍を観て、これからこの選手は浦和を背負っていく選手に当然なると、思っていた。

 

しかし無事之名馬とはよく言ったもので、とにかく怪我の多さが彼の成長と、指揮官の信頼獲得を阻んだ。

 

トップ昇格初年度以降は、満足に試合出場ができず、湘南ベルマーレへの期限付き移籍を経て、再び浦和へ復帰。

 

湘南ベルマーレで多くの試合に出場し、経験値を得て、さらなる成長をした山田選手であれば、ここ数年成績の振るわない浦和において、また活躍してくれるのではないかと期待していた。

 

ところが復帰後、指揮を執った歴代監督(堀孝史氏・オズワルドオリヴェイラ氏・大槻毅氏)からの信頼を勝ち取ることは遂にできなかった。

 

最近は殆ど出場機会がなく、彼のプレーを観る機会が限られていたため、どうして彼が指揮官の信頼を獲得できなかったのか、というところは正直よくわからない。

 

しかし、浦和復帰後の2年間で公式戦出場がたったの10試合という数字からは、残念ながらかつて私たちが夢見た、彼が浦和を背負って立つ未来というものは、霧散してしまったと言わざるを得ない。

 

今回の移籍に際し、山田選手がリリースしたコメントを見る限り、期限付き移籍という形ではあるものの、凡そ復帰の可能性はないように思える。

 

移籍先の湘南での背番号は10番。

 

彼は浦和ではなく、湘南の未来を背負って立つことになるのかもしれないが、それでも私は彼を応援する気持ちをこれからも持っていると思う。

 

頑張れ山田選手。

【試合レビュー】「関根選手のドリブル効果は抜群だ!」リーグ戦第20節*ジュビロ磐田戦(〇3-1)

お世話になっております。

 

前節の横浜F・マリノス戦は試合内容もさることながら、それ以外にも色々と物議をかもし、敗戦となってしまったレッズ。

 

上位進出を掲げて監督交代に踏み切りましたが、連勝街道とはいかず、後ろからの足音も気になる順位。

 

まずは降格圏から少しでも離れるために、下位に沈むジュビロからは、アウェーとは言え勝利を持ち帰りたいところ。

 

雑感


【公式】ハイライト:ジュビロ磐田vs浦和レッズ 明治安田生命J1リーグ 第20節 2019/7/20

 

この試合ではスコアにも現れているとおり、よかった前半と、よくなかった後半の2つの顔がありました。

 

前半は、磐田の守備が整理されていないこともあり、浦和のパスが面白いように繋がり、チャンスを量産。

 

開始10分で、シャドーで先発した長澤選手からディフェンスライン裏へ抜け出した興梠選手へスルーパスが通り、興梠選手がカミンスキー選手の股を抜くシュートを放ち、幸先よく先制に成功。

 

22分には、興梠選手の華麗なシュートフェイント(?)から、左サイドの関根選手へ。

 

関根選手が中央へグラウンダーのクロスを供給すると、逆サイドから走り込んできた橋岡選手が蹴り込み追加点。

 

浦和レッズユース出身者の2選手による得点ということで、浦和サポーターのボルテージも自ずと上がったものかと。

 

調子が良い時は、こういうシュートも入ってしまうというのが3点目。

 

ショートカウンターから中央を攻め上がり、相手ディフェンダーと競り合った長澤選手の倒れ際の右足が上手くボールにヒット。

 

それがまたしてもカミンスキー選手の股抜きシュートとなり、前半だけで3点のリードを得ることに。

 

これは先般申し上げた、磐田の守備の拙さというものがまずありました。

 

浦和の攻撃時にどのようにプレスをかけるのかが整備されておらず、浦和の中盤の選手が楽に前を向いてプレーできる場面が多数。

 

そこから興梠選手、武藤選手、長澤選手らがコンビネーションをみせるなり、サイドへ展開するなり、気持ちよく攻撃ができてしまっていたように思います。

 

また、今節が浦和復帰後初の公式戦出場となった関根選手。

 

いきなりのスタメン出場となりましたが、2点目の橋岡選手をアシストしたことは勿論、それ以外にもサポーターが待ち望んでいた、サイドからのドリブル勝負を頻繁に見せてくれました。

 

サイドから単独で仕掛けられる選手がいると違いますね。

 

関根選手の場合、ドリブルだけではなく、アシストをしたように正確なクロスもありますので、相手は対応しづらいこと間違いなし。

 

これからの試合にも期待が膨らむと共に、宇賀神選手・山中選手・荻原選手など、他のプレイヤーにも刺激となるはず。

 

関根選手の復帰でこれ程までにポジティブ要素があるとは、正直思っておらず、嬉しい誤算。

 

逆サイドの橋岡選手も、前節は失点に絡んでしまったものの、この試合は追加点をマークしただけでなく、強みとなる上下動を惜しみなく繰り返し、右サイドを制圧。

 

両サイドを制圧できたのも、前半に危なげない試合運びができた要因かと。

 

逆に、後半は内容ではイマイチ。

 

失点シーンは相手のシュートを褒めるとして。

 

中盤でスペースを与えてしまい、危うい場面を何回か作られました。

 

後半から出場したアダイウトン選手のスピードに手を焼き、柴戸選手も警告2回で退場となるなど、前半の試合内容からすると、後半は最終的に耐え忍ぶ展開となりました。

 

前半から磐田最終ラインへプレスをかけていたことから、疲労がたまりプレスの強度が弱まったこと、また、アダイウトン選手の個人能力についていけていなかったことが、後半に後手を踏むことになった要因でしょう。

 

とは言え、下位チームにしっかり勝ち切ったことは、何より喜ぶべきこと。

 

関根選手の好パフォーマンスに、柏木選手も復帰。

 

これからに期待が持てる一戦だったかと。

 

Football LABのデータを用い、後日また更新予定です。

 

【2019年7月28日更新】

 

[スタメン]

f:id:zeniya47:20190727161916j:image

 

関根選手がいきなりのスタメン。

 

宇賀神選手の出場停止という事情もあったかとは思うが、最初はベンチに置いて様子を見てから投入するかと思っていた。

 

関根選手は元々浦和の選手だし、実績もあるし、先発でいけるコンディションだと踏んだということか。

 

ただ、ベンチにウイングバックができそうなのは森脇選手のみであり、彼も右サイドのプレーヤーなので、いざという時どうする?という一抹の不安はあったが。

 

あと個人的には柴戸選手のスタメンが嬉しかったり。

 

大卒選手好きだからね。

 

長澤選手はこれからもシャドーで起用してほしいな。

 

元々専修大学時代は、前目のポジションで得点とアシストを量産していたので。

 

[チャンスビルディングポイント:チーム]

f:id:zeniya47:20190727161931p:image

 

試合内容通り、浦和が優勢。

 

ただしゴールポイントは磐田が上回った。

 

ゴールを決めた数は浦和の方が多かったが、磐田の唯一のゴール、上原選手のゴールのポイントが高かったか。

 

あれはシュートを褒めるしかない。

 

[チャンスビルディングポイント:個人]


f:id:zeniya47:20190727163157p:image

f:id:zeniya47:20190727163153p:image

f:id:zeniya47:20190727163144p:image

f:id:zeniya47:20190727163149p:image

f:id:zeniya47:20190727163141p:image

 

1ゴール1アシストの長澤選手が攻撃トップ。

 

彼の良いところは、攻撃だけではなく守備面での貢献も多大であること。

 

プレッシャーをサボらず、時にはバックライン付近まで守備に参加。

 

この日の精度を継続できれば、スタメンからは外せない。

 

守備トップは槙野選手。

 

槙野選手と言えば、後半にアダイウトン選手が抜け出しかけたシーンで、絶妙なスライディングタックルでピンチを救ったシーンが印象的。

 

彼の代わりがいないのも悩みのタネだなー。

 

注目のドリブルポイントは、関根選手がなぜか低い。

 

逆サイドの橋岡選手以下のポイントという結果に。

 

相手を抜こうとする、もしくはかわそうとするプレーをドリブルポイントとして換算する模様。

 

確かに関根選手はどちらかというと、スペースがあり、相手がいない状況でボールを運ぶ役割が多かったか。

 

次節、出場機会があれば、是非対面の相手をキリキリ舞いにさせて欲しいところ。

 

最近は勝ち負けが交互に続いているため、次節の鹿島戦は勝利を収め、いつも以上にサポーターをスッキリさせてほしい!

 

データ引用元:Football LAB

 

【新加入選手考察】大久保智明選手(中央大学)2021シーズン加入内定!

先般、青森山田高校の武田選手の加入内定が発表された矢先に、またしてもルーキーの加入内定発表があった。

 

中央大学サッカー部に所属するMF、大久保智明選手の加入が内定。

 

全くの寝耳に水の情報であるため、多くの浦和サポーターは「誰だ?」という反応だったことだろうし、私もそうであった。

 

今回は大久保選手について調査、考察をしたい。

 

大久保選手は現在中央大学サッカー部に所属する3年生。

 

つまり、大学卒業は再来年の2021年3月ということになるため、彼が浦和レッズのユニフォームを纏ってプレーするのを観るのは当分先ということになる(特別指定制度を活用すれば別だが)。

 

また、通例でいえば高校3年間、また大学では4年間のトータルでの成績や活躍を調査し、正式にオファーするものだとは思うが、今回はそれを待たずにオファー、そし加入内定へと至ったことになる。

 

つまり、浦和の強化部はそれ程彼の実力を買っているということになる。

 

果たしてどれほどの実力者なのか、色々と調べてみた。

 

www.footballnavi.jp

 

先般の記事で取り上げたように、浦和レッズの下部組織に所属していた、というわけではなく、高校年代までは東京ヴェルディの下部組織に所属。

 

Jユース出身ということから、一般的な考え方をすると、基礎技術はしっかりしていると推測。

 

その後、トップチームへの昇格が見送られ、2017年度に中央大学サッカー部に加入。

 

当時の中央大学は関東大学サッカーリーグ2部に所属(2015年度のリーグ戦で最下位となり降格)。

 

初年度は登録メンバー入りするも、スタメン定着とはいかず、主に途中出場での出番に終始。

 

コンスタントにメンバー入りという訳にはいかなかったようで、メンバー外の試合もあった様子。

 

2年目はメンバー入りや試合出場も増え始め、リーグ戦22試合中16試合に出場。

 

ただし、スタメンに定着しだしたのはシーズン中頃からであり、それ以外は途中出場が多かった模様。

 

最終的には2ゴール1アシストの結果を残している。

 

そして今シーズン。

 

開幕からスタメンに定着。

 

8節終了時点で3ゴール3アシストという中々の成績を残している。

 

ゴールだけでなくアシストもバランスよく記録しているところが好印象。

 

因みに中央大学の総得点数は8なので、実に総得点の3/4は大久保選手が決めた、若しくは演出した得点いうことになる。

 

この数字だけ見ると恐るべし。

 

次に、彼のポジションはどこだということになるのだが…他の方の観戦記を拝見したり、ネット上での情報を漁ったりして推測する限りでは、中盤の攻撃的なポジション、更に言うならばサイドアタッカーということになりそう。

 

どうやら左利きのドリブラーであることから、右サイドに配置し、サイドからカットインしてシュートを狙わせる、というのがプレースタイルである模様。

 

大久保選手が2得点を決めた、関東大学サッカーリーグ1部開幕戦の法政大学戦の動画がyoutubeにアップされていましたので、ご覧ください。

 

m.youtube.com

 

1点目は正しく、中央へポジションを移しながらパスを受けつつ、左足でコントロールショットを決めている。

 

そしてこういうプレイヤーが今の浦和にはいない。

 

というかそもそもドリブラー要素が少なすぎるんだけど。

 

関根選手が復帰したとはいえ、私は彼がその内また海外へ挑戦するものと思っているし、むしろ是非そうしてほしい。

 

そうなった場合、今後の補強状況にもよるが、またドリブラー不足という問題になりかねない。

 

それを見越して、また、今シーズンの活躍具合を見て、他チームに先立って彼を早めに確保した、と推測。

 

浦和サポーターはドリブラー大好きだから、関根選手の時のように、スタジアムを沸かせるドリブルを魅せて、私達を興奮させてほしいところ。

 

新加入が決まった選手は、是非とも現地で観戦してみたいものだけど…居住地の関係上、それは非常に困難。

 

大学サッカー観に行きたいなぁー。

【大学サッカー注目選手】「世代交代推進を図れ!」将来トップチームへの帰還を期待する選手たち(流経大:菊地選手・筑波大:角田選手)

前回の記事では大学サッカー在籍中で、浦和レッズユースまで在籍した選手を特集。

 

今回は中学年代の浦和レッズジュニアユースまで在籍した選手をご紹介しようかと。

 

①菊池泰智選手:流経大2年

www.rku-fc.jp

 

先般の天皇杯をご覧になった方には説明ご不要、浦和レッズ相手に一時同点となるゴールを奪った、菊地泰智選手。

 

菊地選手は浦和レッズジュニアユースから、千葉県の流通経済大学附属柏高校に進学。

 

高校3年時には高校選手権に出場し、初戦の大分西高校戦で2ゴールを奪う活躍を見せ、チームもその後順調に勝ち進み、決勝に進出。

 

しかし決勝では、下記の角田選手所属の前橋育英高校に敗れ、残念ながら準優勝の結果に。

 

大学はそのまま流通経済大学へ進学。

 

武藤選手と宇賀神選手の母校であり、その他にも山村和也選手・守田英正選手(共に川崎)らが所属していた名門校である。

 

菊地選手は現在2年生ながら登録メンバー30人入りし、これまでのリーグ戦全8試合に出場。

 

1ゴール2アシストの成績を残している。

 

身長は160㎝と非常に小柄ながら、先日の天皇杯では福島選手のニアをぶち抜く強烈なシュートをお見舞いされた。

 

Jリーガーにも、仲川輝人選手(横浜FM:161㎝)・中川寛人選手(湘南:155㎝)ら小柄な選手はいる。

 

彼らの共通点は、身長でのディスアドバンテージを何かしら別の武器で補っているということ。

 

仲川選手はドリブルとスピード・中川選手は献身性とボールコントロール技術だ。

 

菊地選手も何かしら自分の強みとなる個性を伸ばすことで、プロ入りの門は開かれるのではないだろうか。

 

余談だが、流通経済大学サッカー部は部員数が尋常ではないことで知られる。

 

ホームページで確認したところ、なんと部員数211名!!

 

ゴールキーパーだけで23名ですよ。

 

そんな膨大な部員の中から選抜され、関東大学サッカーリーグに出場しているだけでも凄い実力者であることが窺い知れる。

 

前回記事の大桃選手紹介でも書いたとおり、流通経済大学サッカー部も、膨大な部員に出場機会を与えるべく、Iリーグ・JFL・社会人リーグ等、様々なリーグにチームを所属させている。

 

気を抜いたプレーをしたら、きっとすぐに他のチームで活躍した選手と入れ替えさせられてしまうのだろう(実際は登録の関係上そうはいかないかもしれないが)から、もの凄い競争に毎日身を投じている彼を心から尊敬する。

 

②角田涼太朗選手:筑波大2年

www.tsukubashukyu.com

 

角田選手は、浦和レッズジュニアユースから群馬県の前橋育英高校に進学し、現在は筑波大学に所属する2年生。

 

前橋育英高校3年時は、全国高校サッカー選手権大会を制覇し、同校に初めて優勝旗を持ち帰る偉業を成し遂げた。

 

前橋育英高校時にはJリーグからのオファーも届いていた模様だが、そのオファーには応じず、筑波大学への進学を決意。

 

筑波大学では1年生時から出場機会を確保。

 

17試合に出場し、新人賞を受賞と、大学サッカー生活は順調な滑り出しを見せている。

 

また、その活躍もあり、世代別代表へも選出されるなど、大学生での注目選手となりつつある。

 

ただ、その世代別代表も怪我で辞退し、リーグ戦も欠場が続くなど、怪我がちなところが玉に瑕か。

 

プレーは未見だが、ここで役に立つのが先般読了した、前橋育英高校サッカー部監督の山田耕介氏が手掛けた著書「前育主義」。

 

↓書籍記事はコチラ↓

www.zeniya47.tokyo

 

この書籍の中で「角田選手から飯島選手(現法大)へのフィードで多くのチャンスを創出した」と書いてある。

 

つまり、ディフェンスながら正確なフィードを持ち、チャンス創出にも関与できるということが推察される。

 

また、角田選手は左利きだ。

 

貴重な左利きセンターバック(orサイドバック)として重宝されそうである。

 

そして上記書籍にもあるが、山田耕介氏の薫陶を受けているため、その考え方は彼の中にしっかりと残っているはず。

 

心と頭がサッカープレーヤーには何よりも大切であることを意識しながら、日々サッカーに取り組んでいるのであろう。

 

上記2選手は、争奪戦となることも考えられる。

 

強化部には、今からキャンプやトレーニングマッチ、トレーニングに呼んだり、場合によっては特別指定制度を活用するなど、他チームに先立ち動いてもらいたい。

 

 

 

昨今は、ジュニアユースに所属しており、例え実力としてはそのままユースに昇格しても何ら不思議ではないとしても、選手自らが進路を高体連に求めるケースが増えてきているように思う。

 

これには恐らく2つ理由があり、高校サッカー選手権への憧れというものが1つと、環境を変えて更なる成長を目論むというものが1つだ。

 

特に2つ目は、ジュニアユースからユースに昇格すると、周りのメンバーは多少の入れ替えはあれど、ある程度は見知った仲間とまたサッカーをすることになる。

 

変わらない環境でサッカーをやり続けることで、自身の危機感や刺激がなくなることが、成長の妨げとなるということを考えることもあるだろう。

 

また、実力がそこまで秀でていない場合は、むしろ環境を変えて成長を求めないと、自身の夢が現実化できるような実力に到達できないということもあるだろう。

 

Jユースと高体連にはそれぞれ違った良さがあるし、また大学には大学の良さがある。

 

自分に合った進路選択をすることで、夢は現実性を帯びてくるということだ。

【大学サッカー注目選手】「世代交代推進を図れ!」将来トップチームへの帰還を期待する選手たち(筑波大:渡邊選手・法政大:松澤選手・中央大:大桃選手・新福大:シマブク選手)

お世話になっております。

 

前回の記事で、流経大の菊池泰智選手の動向を追っかけてほしいと申し上げました。

 

高校年代まででプロになれなくても、大学サッカーで成長し、オファーがかかるというのは今や常識です。

 

今回は、関東大学サッカーリーグに所属する、浦和レッズの下部組織出身選手で、将来的にトップチームへの帰還を期待する選手について考察します。

 

今回は高校年代である浦和レッズユースに所属していた選手です。

 

なお、リーグ戦における出場時間は加味しておりませんので、あしからずご承知おき願います。

 

①渡邊陽選手:筑波大3年

www.tsukubashukyu.com

 

プレー観戦歴:2回

[プリンスリーグ関東]浦和レッズユースvs東京ヴェルディユース(2016年4月30日@大原サッカー場)

[プレミアリーグ参入戦]浦和レッズユースvs長崎総合科学大学附属高校(2016年12月18日@広島広域公園第一球技場)

 

渡邊選手は、浦和レッズユースがプリンスリーグ関東から、現在のプレミアリーグイーストへ昇格を決めた世代のキャプテン(確か)です。

 

背番号10を背負い、プリンスリーグ関東をブッチギリで制したチームをけん引しました。

 

世代別代表への選出経験もあるため、昇格可否が注目されましたが昇格とはならず、現在はかつて平川忠亮氏(現浦和レッズトップチームコーチ)が在籍していた、筑波大学サッカー部に所属しています。

 

1年時からメンバー入りし、主に途中出場で試合経験を積み、2年時からはスタメン出場の機会も増えていたようです。

 

3年生となった今シーズンは、完全な主力選手として定着し、第8節終了時点で全試合に先発出場、2アシストの記録を残しています。

 

また、全日本大学選抜や関東大学選抜に選出されるなど、実力は折り紙付きです。

 

このまま順調に試合出場を重ねれば、トップチームへの帰還も高確率であり得るのではないかと踏んでいます。

 

あとは願わくば、得点なりアシストなりで数字に残る結果を残せるようになれば、より怖い選手へと変貌できるのではないでしょうか。

 


第23回大会 Jユースカップ決勝【名古屋U18 vs 浦和ユース】

 

浦和レッズユースがJユースカップを制した2015年度の決勝の動画がありましたので、ご参考までにどうぞ。

 

同点ゴールを決めた14番が渡邊選手です。

 

この時まだ2年生のはずですが、キャプテンですね。

 

こうして見返してみると、センターバックの36番は橋岡選手、監督は大槻さんですね…笑

 

②松澤彰選手:法政大4年

hoseifc.com

 

プレー観戦歴:1回

[関東大学サッカーリーグ]法政大学vs明治大学(2017年5月3日@多摩市立陸上競技場)

 

松澤選手は189㎝の恵まれた体格を誇るFWです。

 

中学年代までは、出身の愛知県のクラブチームでプレーしていたようですが、高校から浦和レッズユースに入団しました。

 

渡邊選手が4年時にはプリンスリーグ関東を制し、プレミアリーグイーストへの昇格を決めましたが、その前年の松澤選手4年時は成績が振るわず、プリンスリーグ関東の下である都県リーグへ降格しそうになっていました。

 

そんな中でも松澤選手はキャプテン兼エースとしてチームを引っ張り、18試合5得点を記録しました。

 

高校卒業後は法政大学に進学しています。

 

大学進学後は出場機会が限られており、トップチームでは思うようにプレー機会を得られていないようです。

 

1学年下に鹿島入団内定の上田選手がいるの仕方ないとも言えますが…。

 

松澤選手のプレーは2017年に1回拝見しました。

 

長身FWということで、ポストプレー役を期待されていた節があり、またその期待に応えるべく奮闘していました。

 

ちなみにこの試合は、明治大学に当時在籍していた柴戸選手が浦和入団発表後でしたので、それも気になり観に行ったと記憶しています。

 

松澤選手は既に4年生であり、残された活躍の場がもうわずかであることを考えると、プロ入りを実現するためにはとにかくインパクトを残す=得点にこだわることが必要かと。

 

そんなことを書いている内に、天皇杯でJ2の東京ヴェルディ相手にゴールを決めていました!

 

残された時間を悔いなく闘い、後悔なく頑張ってほしいですね!

 

③大桃怜音選手:中央大1年

www.footballnavi.jp

 

プレー観戦歴:1回

[プリンスリーグ関東]浦和レッズユースvs大宮アルディージャユース(2017年5月6日@浦和駒場スタジアム)

 

大桃選手は今年中央大学に入学した1年生です。

 

身長187㎝の長身であり、ヘディングや対人には強さを持っています。

 

彼が浦和レッズユース2年生時に観戦した試合では、上記の強さを見せつけ、プレスをかけてきた相手選手を逆に吹っ飛ばすシーンがありました。

 

ただ、地上戦での不安定さが少々目立ち、後手を踏む場面も散見されていました。

 

浦和フロントは恐らく、そういった弱点を大学で克服、また強みの部分はより磨きをかけることを期待して、彼を大学サッカーへと送り込んだものと思います。

 

中央大学は、昨シーズンまでは関東大学サッカーリーグ2部に所属していましたが、今シーズンからは4年ぶりに1部に返り咲いています。

 

本記事を執筆するにあたり、各大学のOBを調べていましたが、中央大学が一番知っている選手が多かったです。

 

中央大学サッカー部OBと言えば、世間では中村憲剛選手が最も有名でしょうかね。

 

最近の卒業生では、古橋享梧選手(神戸)、シュミット・ダニエル選手(シントトロイデン)あたりでしょうか。

 

浦和サポーターではミスターレッズ、福田正博氏でしょう。

 

話が少々脱線しましたが、大桃選手は、現在は関東大学サッカーリーグの登録メンバー30人に含まれていません。

 

ただ、大学サッカーの良いところは、例えトップチームでの公式戦の出場機会が得られなくても、Iリーグ等で準公式戦の場があることです。

 

調べてみると、Iリーグの中央大学U-22Aというチームに登録されており、そちらで試合に出場しているようです。

参加チーム : インディペンデンスリーグ2019【関東】1部Dブロック : 大会をみる : GoalNoteクラウド

 

彼の大学サッカー生活はまだ始まったばかり。

 

これからの成長に期待ですね。

 

※番外編

④シマブクカズヨシ選手:新福大2年

www.footballnavi.jp

プレー観戦歴:3回 

[プリンスリーグ関東]浦和レッズユースvs東京ヴェルディユース(2016年4月30日@大原サッカー場)

[プリンスリーグ関東]浦和レッズユースvs長崎総合科学大学附属高校(2016年12月18日@広島広域公園第一球技場)

[プリンスリーグ関東]浦和レッズユースvs大宮アルディージャユース(2017年5月6日@浦和駒場スタジアム)

 

最後は関東大学サッカーリーグではないので、番外編としました。

 

シマブクカズヨシ選手は橋岡選手や荻原選手と同学年で10番を背負っていました。

 

名前のとおり、出身は日本ではなく、南米のペルーなんだそうです。

 

小柄ではありますが、テクニックがあり、個人での突破力を武器としています。

 

進学先は、全国で最もレベルが高い関東大学サッカーリーグ所属の大学ではなく、ここ最近リクルートに力を入れ始めた新潟医療福祉大学です。

 

今シーズンの結果を見ると、3試合で3連勝、得失点差が+18なので、力に差があるリーグなのかもしれません。

 

シマブク選手は2年生ながら10番を背負っており、2試合に出場し3得点2アシストですね。

 

先般は、デンソーチャレンジカップ(各地域の大学から選抜した選手で構成されたチームで争う大会)の関東B・北信越選抜チームに選出されていましたし、出場機会を得られていることで、人の目にも留まっているようですね。

 

大学入学後もトップチームのキャンプに参加していたり、トレーニングマッチに呼ばれていたり、フロントも動向は注視しているようです。

 

このままいけば、トップチームへの帰還も十分あり得るでしょう。

 

というわけで、今回は浦和レッズユースに所属した選手をまとめてみました。

 

次回はジュニアユースまで所属した選手をまとめたいと思っています。

【試合レビュー】「プロたる所以を見せてくれたゴール」リーグ戦第18節*ベガルタ仙台(〇1-0)

お世話になっております。

 

大槻監督が正式に監督に就任後、前節の大分戦で初の黒星を喫しました。

 

今節のベガルタ仙台は埼スタでの相性がよく、連敗は避けたいところです。

 

■雑感


【公式】ハイライト:浦和レッズvsベガルタ仙台 明治安田生命J1リーグ 第18節 2019/7/6

 

さすが浦和のエース。

 

仙台キラーの興梠選手のゴールにより、1-0の完封勝利をおさめました。

 

まずこれだけは言いたいのが、ゴールシーンの武藤選手と興梠選手のプレー、とにかくどちらも秀逸でした。

 

久しぶりにテレビの前で絶叫しましたね。「うっまーーーーー!!!」って笑

 

このシュートやそれに至るまでのプレーについて、Twitterやブログ等で散々解説されているとは思うのですが、私にもやらせてください笑

 

①武藤選手のターン

興梠選手のシュートに繋がる前の武藤選手のプレーで既に勝負アリ、と言っても過言ではないと思います。

 

武藤選手は最終ライン岩波選手から楔のパスを受けるわけですが、ボールが自身に到達する前にしっかりと周りの状況を確認すると、絶妙なファーストタッチでプレッシャーをかけてきた2人を置き去りに。

 

また、それを見た相手選手が興梠選手からマークを外してアタックしてきたのを見て、タックルを受ける前にフリーの興梠選手にスルーパス。

 

これで3人を無効化することに成功したわけです。

 

ここでプレスの網をかいくぐったことで、相手守備陣を突破することができました。

 

②興梠選手のシュート

こちらもまた絶品でした。

 

武藤選手のスルーパスを受けた興梠選手は、GKと1対1となりますが、ボールコントロールに少々もたつき、相手GKのシュミット・ダニエル選手に距離を詰められてしまいます。

 

しかしここで興梠選手の落ち着きが炸裂。

 

相手頭上を破るループシュートをお見舞いし、見事にゴールマウスに沈めてみせました。

 

試合終了後にDAZNで20回以上は見直したと思います笑

 

どちらもプロたる所以を見せてくれるプレーでした。

 

今試合のゴールは現在のところ、シーズンベストゴールですね。

 

またFootball LABデータを交えて更新予定です。

 

【2019年7月15日更新】

 

[スタメン] 

f:id:zeniya47:20190715233702j:image

 

完敗を喫した前節の大分戦からはかなりメンバーを入れ替え。

 

いわゆる主力選手と目される選手の多くがスタメンに名を連ねました。

 

負傷の柏木選手等を除き、大槻監督の考えるベストメンバーですかね。

 

エヴェルトン選手は、前半の内に仙台の長沢選手のタックルを喰らった影響で負傷交代となってしまいましたが…。

 

[チャンスビルディングポイント:チーム

f:id:zeniya47:20190715233716p:image

 

仙台の椎橋選手がが後半早々に退場となったことも影響し、攻撃面に関しては、今季平均を概ね上回る出来。

 

逆に考えれば、追加点を取って試合を決定づけるべきではあったとは思いますが。

 

ファブリシオ選手や杉本選手にチャンスは幾度かありましたが、決めきるには至らず。

 

1人少ない相手のため、ディフェンスラインが低く、スペースがなかったということもありますが、それでも決定機を生み出すには至らなかったということは、攻撃面に関しては、まだまだ時間がかかるとみてよいのでしょう。

 

また、今節もドリブルポイントが低いことは相変わらず。

 

マルティノス選手に出番がありませんでしたからね。

 

今の浦和は、スタメンにドリブルで勝負できる選手がおらず、汰木選手にまだほとんど出番がないので、マルティノス選手が出場した時くらいにしかドリブルの仕掛けをみることはないですね。

 

また、関根選手の復帰でどう変わるかというところも、今後の見どころかと。

 

[チャンスビルディングポイント:個人]


f:id:zeniya47:20190715233745p:image

f:id:zeniya47:20190715233740p:image

f:id:zeniya47:20190715233737p:image

f:id:zeniya47:20190715233749p:image



 

攻撃・パスのトップが岩波選手、シュートのトップがマウリシオ選手というよくわからない結果になっています笑

 

ただ確かに、岩波選手は攻撃時の組み立てが上手な印象。

 

FWへの楔のパスとか、逆サイド宇賀神選手へのロングフィードとか。

 

先制点の場面も、武藤選手へ縦パスを供給したのは岩波選手でしたからね。

 

攻撃ポイントが「パス・クロス・ドリブルポイントの合計」のため、岩波選手のパスポイントが他と比べてかなり高く、また各選手クロス・ドリブルポイントが総じて低めだったため、岩波選手が攻撃トップとなったということかと。

 

また、シュートはマウリシオ選手がCKから放ったシュートがあったかな。

 

それ以外は覚えていないのが正直なところだけど笑

 

また、超絶シュートを決めた興梠選手は橋岡選手や岩波選手、またゴールを決めていない仙台の永戸選手、道渕選手よりも下。

 

シュートポイントについては、枠内シュートがポイントの対象とのこと。

 

一応、プレー難易度についても評価対象となる模様だけど、シュートを放ったエリアがどこなのかが重要みたいだから、その時の状況やシュートそのものの難易度というものは評価されない模様。

 

確かにそのシュートの難易度なんて、それこそ人それぞれ基準が違うからね。

 

数値化できるものではないでしょう。

 

という訳で、残念ながら興梠選手のシュートポイントは低かった。

 

でも決勝ゴールを決めてくれたということと、福田正博氏の記録を抜いたということで、浦和サポーターとしては十分満足です!

 

先日Twitterでもつぶやきましたが、言葉遣いを変えたせいで更新前後でだいぶ文章が変わってます。

 

あしからずご了承を。

 

データ引用元:Football LAB

 

【新加入選手考察】関根貴大選手の復帰

先日行われたJリーグの大分戦は非常に残念な結果に終わりました。

完敗だったので試合レビューを書くつもりはありません。

浦和についてはあまり書きどころがないと思いましたので笑

 

さて先日、ドイツのインゴルシュタット、またベルギーのシントトロイデンでプレーした関根貴大選手の復帰が発表されました。

 

今回の復帰、見方は色々あるでしょうが、勝手を承知で言わせてもらえば、私は残念な気持ちでいました。

関根選手には原口元気選手(現ハノーファー)のように、海外でも実績を築いて暫くは戻って来ないでほしいと思っていました。

 

それは2つの理由があり、関根選手の活躍を願う気持ちと、浦和の長期的な発展になると考えていたからです。

2つ目はどういうことかと申し上げると、前回の武田英寿選手の記事にも記載したのですが、浦和には高卒選手の入団が最近非常に少ないです。

 

↓武田選手の記事はこちら↓

www.zeniya47.tokyo 

関根選手の活躍が浦和の育成実績になり、育成にも一定の評価が得られるでしょうし、それによって今後、有望な若手選手が入団する可能性が高まるのではないかと考えていましたゆえ。

 

ただ勿論、浦和の戦力面で考えれば、大きな戦力アップであることは間違いありません。

 

関根選手と言えば、なんといってもドリブルです。

これまでの試合レビューでも書いてきた通り、浦和にはドリブルの要素が圧倒的に足りていません。

ドリブルポイントのチーム最高点が途中出場のマルティノス選手という現象がしばしば見受けられるほどでしたから。

ここでJリーグでの活躍実績を持つ関根選手を補強できたことは、浦和にとって攻撃の停滞感打破に繋がるでしょう。

 

 ■関根選手の足取り

 

少し、彼についての記憶を語ります。

移籍前の浦和ではルーキーイヤーから主にサイドアタッカーとして起用され、対面選手をそのドリブルできりきり舞いにさせていたことは記憶に新しいところでしょう。

そのプレースタイルから、浦和サポーターは彼がボールを持つとにわかに沸き立つようになりました。

それはスタジアムにいるとよりリアルに体感でき、とても興奮したのを覚えています。

彼がルーキーイヤーにプロ初ゴールを決めたセレッソ大阪戦、私は埼スタまで観戦に行っていました。

なお、決してディエゴ・フォルラン選手目当てではありません笑

彼がボールを持つと、スタジアム全体が「仕掛けろ関根!」とでも言いたげにテンションが上がるを鮮明に覚えていますね。

彼もそのサポーターの期待に応え、ガンガンドリブルで仕掛けていましたし、またそれだけではなく正確なクロスからのアシストや、時にはカットインからのシュートなど、順調に成長していきました。

また、近年移籍選手がスタメンを固めていく中で、彼が浦和レッズユース出身であり、数少ない生え抜き選手であったこと(当時のスタメンでは左サイドの宇賀神選手もそうでしたが)も、サポーターから愛されていた理由でした。

 

そんな活躍がブンデスリーガ2部のインゴルシュタットの目に留まり、晴れて海外移籍となりました。

彼ほどの選手が2部なのか、と当時思った記憶がありますが、2部からステップアップする、というのは海外に限らずJリーグでもよくある話です。

 

「半端ない」大迫選手(現ブレーメン)もドイツでは最初2部からのスタートだったと記憶していますし、まずは出場機会を確保できるところから始めて、自身の市場価値を高めてステップアップするという青写真を描いていたとしても何ら不思議ではありません。

 

しかし、海外に渡ってからの関根選手は、思うように活躍できませんでした。

海外移籍後の彼の苦悩については、こちらの記事に詳しく書いてありますので、ぜひご覧ください。

number.bunshun.jp

関根選手自身もTwitterで拡散してましたね。

 

記事を読む限りでは、怪我の繰り返しという不運ももちろんあったと思います。

ただ、彼もまだまだ若かったということで、特にメンタルコントロールができていなかったように思います。

私はこれまで著名な日本人サッカー選手の書籍を何冊か読んできました。

長谷部誠選手(現フランクフルト)・長友佑都選手(現ガラタサライ)・川島永嗣選手(現RCストラスブール)などの書籍を拝読した限りでは、メンタルコントロールに長けている、もしくは成長の過程で会得した、という印象を受けました。

関根選手は、そこでうまく自分と向き合えなかったことで、負のスパイラルにハマってしまったようです。

 

また、記事を読む限りでは、不得手なポジションで起用された際には、監督に直談判に行き、自分のポジションではないと訴えたそうです。

良くも悪くも、あまり日本人らしくないですよね。

私は好きですが…そのタイミングがいささかよくなかったのでしょう。

信頼を得られていない、また信頼関係が築けていない中で主張すれば、エゴともとらえられかねません。

結果的に出場機会は全く得られなかったということですので。

 

ただ、インゴルシュタットから移籍したシントトロイデンでの終盤戦においては、そのメンタルコントロールも身につけ、海外での初ゴールも決めました。

当時のゴールはTwitterにも多く拡散されてましたので、私も彼の海外サッカーがようやくスタートしたのだととても嬉しかったと記憶しています。

 

シントトロイデンでの活躍が遅すぎたのもあり、インゴルシュタットに戻ることになりましたが、インゴルシュタットは3部降格となっておりました。

ドイツ3部リーグのレベルは定かではありませんが、ドイツ3部でプレーする位であれば、浦和へ復帰し、活躍して自身の市場価値を高めるべきであると考えたのかもしれませんね。

 

■再度夢見る海外移籍

 

先述の記事の締めくくりにもある様に、彼自身はまだまだ挑戦していきたいという姿勢を貫いていますし、浦和で活躍して、再び海外サッカーへの道を進みたいと考えているようです。

 

そのためには、また浦和レッズで活躍、いや大活躍する位の成績を残す必要があります。

海外移籍を経て、強くなった関根選手であれば、またきっと私達を沸かせてくれることでしょう。

 

そして、記事を書きながら改めて思い知る、監督が代わっても起用され続ける原口元気選手の偉大さでした。

彼もその内自伝を出してほしいですねー。

 

【新加入選手考察】武田英寿選手(青森山田高校)来季加入内定!

お世話になっております。

 

若手の成長を見届けるのが好きな私に、非常に嬉しいニュースが舞い込んでまいりました。

タイトルの通り、現在青森山田高校に所属している、武田英寿選手の来シーズンからの加入が内定したとの発表がありました。

 

ユースからの昇格を除く高卒選手の入団となると、当ブログでも考察記事を書いた伊藤涼太郎選手(現大分)以来となりますでしょうか。

 

 ↓記事はこちら↓

www.zeniya47.tokyo

 

 

久しぶりの若者の挑戦に今から私はワクワクしております笑

 

■名前から思い起こされるあの名選手

 

 

現在は高校生ということもあり、実際のところ私が武田選手に関してあまり詳しくはなく、またネット等でもそこまで情報は出回っていないというのが正直なところです。

 

が、まずその名前が目を引きます。

英寿といえば、サッカー好きの方であれば、おそらくご存じであろう、中田英寿氏が思い浮かぶでしょう。

彼の名前も、その中田氏のファンであったお父様がつけられたようです。

 

個人的に中田氏がとにかく凄いと思うのは、あのボディバランスメンタルです。

 

ネットに上がっている中田氏のプレー集では、相手からタックルを受けても倒れず、逆になぎ倒しながらゴールに向かうプレーを見ることができます。

 

また、メンタル面に関しては、中田氏本人やその他サッカー関連の書籍を読む中で、その尋常ではない強さやプロ意識を垣間見ることができます。

その性格から言って、サッカーというチームスポーツではなく、個人スポーツの方が向いていたのではないかとも思いますが…(本人も書籍の中でそう振り返っていました)。

今回は主旨から外れますのでまたの機会にします。

 

武田選手が、中田氏とプレースタイルが被っているかは恥ずかしながら存じ上げておりません。

が、記事を読むとどちらかと言えば柏木選手のようなパスで違いを生み出す選手の模様ですね。

 

無理に中田氏のようになる必要もないですし、自分の武器を磨いて、ぜひ活躍してほしいですね。

 

■サッカー名門校の主将で10番

 

話は変わりますが、武田選手は現在、青森山田高校サッカー部に所属しています。

青森山田高校はスポーツ校として日本人では知らない人はいない位有名ですよね。

東福岡高校と同じくらい知名度あるんじゃないでしょうか。

 

サッカーにおいてもその強さは折り紙つきで、現在高校サッカー年代のトップリーグと言われている、プレミアリーグイーストに所属しており、2016年には優勝しています。

また、高校サッカー選手権大会においても、2016年と2018年は頂点に立っています。

プロ入り選手も数多く輩出しております。

有名な選手では、柴崎岳選手(現ヘタフェ)室屋成選手(FC東京)でしょうね。

 

ちょっと気になってインターネットで調べてみたのですが、青森山田高校サッカー部はHPがありました。

選手紹介のページを見て驚愕、部員数が多すぎる…!!笑

数えてみたらなんと185名。

一般的な感覚として、私の場合と比較すると、1学年の部員数は大体15名程度、それが3学年でしたので総勢45名。

それの4倍の部員数が在籍しているとは、何ともスゴイ話です。

 

また、前所属チームも紹介されておりますが、これもまた青森県にとどまらず、東北地方の他県や、はたまた関東のチームからはるばる加入しているケースもありました。

これは、先述した青森山田高校サッカー部の実績に惹かれ、そこに所属することで、個人の目標である、全国制覇ですとか、プロ入りする夢が現実となる可能性が高いと考え、全国から人材が集まるのでしょう。

 

そんなサッカー超名門校の青森山田高校サッカー部で、武田選手は主将、またエースナンバー10番を任されているようです。

 

実力がないとそれらを任されることもないでしょうし、当たり前の話ですが、折り紙つきなのでしょうね。

 

先程申し上げたとおり、青森山田高校はプレミアリーグイーストに所属しているため、直近の試合結果を調べてみました。

すると、鹿島アントラーズユースに4-0で勝利した試合で、2得点を決める活躍をしていました。

 

現在の得点ランクでは4得点で3位タイの成績ですね。

f:id:zeniya47:20190630160550p:image

 

ちなみに浦和レッズユースとの試合でも1得点してます。

動画も貼っておきますね。


EAST 第4節 ダイジェスト【高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2019】

※武田選手のゴールシーンは1:45頃~

 

第7節、清水エスパルスユース戦後のインタビューでは、浦和レッズ入団を決めた理由だったり、浦和から評価されたプレーだったりを自らの口から語っていますので、こちらもぜひご覧ください。

 m.youtube.com

■最後に

 

浦和では、少し前までは高卒で入団した選手が活躍したり、海外へ羽ばたいたり、所謂育成においても結果は残していたと思います。

ただ最近は、入団そのものが少ないこともありますが、小島選手(現千葉)、伊藤選手らは出場機会もあまり、また殆どなく、浦和で活躍したとは言い難いと思います。

 

それも相まって、また敬遠されがちになる、というループも生じていると私は思っていますが。

 

武田選手には、活躍の上是非そのようなクラブのイメージを払拭していただきたいと思います。

大槻監督の下であれば、練習からいいパフォーマンスを見せていれば、チャンスは貰えると思います。

 

未来の浦和の星となれ、武田英寿選手‼︎

【試合レビュー】「大槻監督の無敗記録は継続」リーグ戦第15節*サガン鳥栖(〇2-1)

我らが浦和レッズは、オリヴェイラ監督の不振に伴う解任により、大槻監督を正式監督に据えて再発進することとなりました。

 

オリヴェイラ監督の解任自体は、至極まっとうなものかと思っております。

私自身も、当ブログであくまでもポジティブに試合を振り返ると最初に宣言しておきながら、シーズンが進むにつれて、その言葉とは裏腹に、疑念を抱いておりました。

 

昨シーズン後半こそ、途中就任からチームを立て直し、天皇杯優勝まで導いたオリヴェイラ前監督でしたが、今シーズンは開幕から低調な試合が連続していました。

 

シーズンインからのキャンプでは、フィジカルトレーニングにほとんどの時間を費やし、戦術的なトレーニングは僅か。

それに関しては実戦中に補うという方針には、特段異論はなかったのですが…。

 

如何せん、改善の兆しが見えなさ過ぎたというのが正直なところですか。

サポーターの方々が恐らく臨んだであろう、補強戦力を持て余さずに使いこなし、相手をなぎ倒す、という試合は全く見られず、どう攻めてどう守り、どう勝つのかが見えない試合が殆どだったかと思います。

 

それでも、結果が残せていた時はまだそれがエクスキューズとなっていましたが、チームが連敗すると、上記の「狙いが見えない」という試合内容も相まって、試合を観戦していても、ストレスが溜まる一方となり、私は浦和レッズから少々距離を置きました。

そして、解任直前のリーグ戦ではサンフレッチェ広島に0-4の敗戦を喫し、チームが崩壊状態となり、フロントもさすがに決断せざるを得なかったようです。

 

大槻監督正式就任後、初戦の川崎戦は、ATの森脇選手の劇的ゴールにより引き分けに持ち込みました。

今節の鳥栖戦は、DAZNで生観戦しましたのでレビューを更新します。

 

■雑感


【公式】ハイライト:浦和レッズvsサガン鳥栖 明治安田生命J1リーグ 第15節 2019/6/15

 

試合経過から申し上げると、前半の早い時間帯に鳥栖の安選手に決められ先制されますが、前半の内に宇賀神選手のゴールで同点に。

後半ATに興梠選手の決勝ゴールが決まり、逆転勝ちを収めました。

 

大槻監督、なんという強運の持ち主。

前節に引き続き、後半ATのゴールにより、勝ち点の上積みに成功しました。

前節の森脇選手のゴールも、シュート自体は明らかに枠外でしたが、それが谷口選手の体に当たったことで、上手くゴールマウスへ転がり込んだものでした。

今節のゴールも、マルティノス選手のパスが相手選手(多分原川選手)に当たり、上手いことクロスっぽくなり、更に三丸選手の目測誤りも重なった結果、興梠選手のシュートチャンスに繋がったものでした。

 

もちろん、それをしっかり落ち着いて沈める興梠選手もさすがと言えばさすがなんですけどね。

 

とにかく、ここ最近結果が残せていなかったリーグ戦で勝利をおさめられたことは、チームとしてプラスでしょう。

 

選手起用に目を向けると、これまで出場機会が限られていた柴戸選手および岩武選手の明大コンビの起用が印象的ですね。

両選手ともに、安心と信頼の明大ブランド(と勝手に名付けております)ですし、まだまだ伸びしろがあるでしょうから、試合経験が血となり肉となり、成長していってくれるでしょう。

 

これまでの主力で、怪我明けの選手という位置づけでは、ファブリシオ選手橋岡選手がメンバー外でした。

コンディションが上がりきっていないという判断なのでしょうね。

 

試合前会見でも、大槻監督は「レギュラーという言葉はない」と仰っていました。

もちろんこの言葉通りではなく、ある程度のベースはあるとは思うんですが、しっかりとした競争の上に試合に出るメンバーが決まる、とメディアを通じて選手に訴えかけているのではないかと思うんですね。

それはメディアを通じてだけではなく、チームにも当然のこととして伝達し、植え付けようとしているからこそなのではないかと思っています。

 

そんな大槻監督がこれからどのようにチームをマネジメントしていくのか、過度な期待は控えつつ、これから追いかけていきたいです。

 

またFootball LABのデータ更新後に、本記事も更新したいと思います。

何はともあれ、結果が出たのは喜ばしいことです。

次節のACLも、臆すことなく闘い抜いてほしいですね。

 

【6月27日追記】

Football LAB様のデータが更新されましたので、本記事も更新いたします。

まず、スタメンは以下の通りとなりました。

 

[スタメン]

f:id:zeniya47:20190627002906j:image

 

先日も述べたとおり、明大コンビの若くフレッシュな選手を起用しているあたり、チーム内競争の活性化を狙っていることがわかります。

また、先日の監督交代時の社長等とGMのコメントから、大槻監督には世代交代の推進も求められている模様ですので、それを実践したということになります。

ただ勿論、それありきのスタメンではないと思いますので、あくまで柴戸選手や岩武選手は、毎日の練習でスタメンにふさわしいパフォーマンスを披露していたということにつきるのでしょう。

 

[チャンスビルディングポイント:チーム]

f:id:zeniya47:20190627002919p:image

 

クロスおよびドリブルは鳥栖の方が上回りました。

試合では小野選手のドリブル等、サイドからの攻撃に手を焼いていた印象があります。

失点時も左サイド(浦和の右サイド)からのクロスを合わせられたものでしたし、サイドの攻防ではイマイチ主導権を握れていなかったことが、数字に表れていると言えます。

 

ドリブルに関しても、これまで同様に数値としては低いままです。

ドリブルは、当該スキルを持った選手がいないとどうにもならないのでしょうがないところではあると思います。

ドリブラーの選手が、監督の戦術によってこれまでドリブルを制限されていた、となれば話は別ですが、そもそも今の浦和のスタメンにドリブラーはいません。

こればかりは、戦術や練習でどうにかなるものではないと思いますので、現有戦力の台頭を除くと、改善するとなればそれこそ補強しか手はないでしょうね。

 

原口選手(現ハノーファー)関根選手(現インゴルシュタット)に戻ってきてもらうのが一番良いのでしょうが、個人的には彼らにはまだまだ海外で活躍してほしい思いがありますので、それは先の楽しみに取っておきたいと思っています。

 

[チャンスビルディングポイント:個人]


f:id:zeniya47:20190627002937p:image

f:id:zeniya47:20190627003021p:image

f:id:zeniya47:20190627003014p:image

f:id:zeniya47:20190627003017p:image

 

攻撃は鳥栖の小野選手、パスは青木選手、守備は岩波選手がトップでした。

青木選手に関しては、特にボールの配給役として運動量豊富に動き回っていました。

後半、宇賀神選手に繋いだ細かいパス交換からのスルーパスは思わず唸ってしまいました。

相方の柴戸選手の出来がこの試合は今一つだったこともあり、青木選手の活躍は際立っていたと思います。

 

また、岩波選手もこの試合ではスーパープレーを見せてくれました。

後半、カウンターのピンチからペナルティエリア内でシュートを撃たれたところで、ゴールマウスのカバーに入り、失点を阻止。

ボールは西川選手を突破し、枠内に飛んでいましたので、岩波選手のスーパーカバーがなければ間違いなく失点していました。

この試合の勝敗の分かれ目となった1プレーと言っても過言ではないでしょう。

 

それ以外では、繰り返しになりますが、ドリブルのチーム最高は途中出場のマルティノス選手がトップ笑

ドリブルで相手守備陣に風穴を開けられる選手の台頭および獲得が必須ですね。

 

 

 

この試合とは関係ありませんでしたが、ACLノックアウトステージ1回戦で、浦和レッズは韓国の蔚山現代に2戦合4-2で勝利し、準々決勝に駒を進めました。

大槻監督の修正力がズバリ的中。

この流れを続けてほしいですね。

 

データ引用元:Football LAB

 

【試合レビュー】「試合終了間際の一発が炸裂!」リーグ戦第7節*ガンバ大阪(〇1-0)

勝利試合を観戦するというのは(DAZNですが笑)こんなにも気持ちがいいものでしょうか。

 

ガンバ大阪戦、1-0での完封勝利。

吹田スタジアムでの初勝利、エヴェルトン選手の初ゴール、無失点と、レッズサポーターには嬉しい週末となって何よりです。

 

私も、ここ最近は仕事で忙しくなったのもありますが、プライベートでも忙しいので、少々メンタルコントロールが難しい日々が続いていましたが、この勝利でそれが軽減されたことは間違いないでしょう。

これだからサッカー観戦、そして浦和レッズのサポーターはやめられないんですよねー。

 

■雑感


【公式】ハイライト:ガンバ大阪vs浦和レッズ 明治安田生命J1リーグ 第7節 2019/4/14

 

 

さて、本日は訳あって後半からの観戦となりました。

 

後半のみの感想で申し上げると、これまでの試合よりはストレスなく観られました。

その理由は、やはり試合内容が改善されていたこと。

 

前節のマリノス戦は終始ボールを握られ、更に守備をボロボロに崩され、シュートを雨霰のように撃たれ、こちらからしてみれば鬱憤が溜まる展開でした。

 

しかし本日は、攻撃では決定的なシーンこそありませんでしたが、ある程度ボール回しがスムーズにできていた点、また守備面でも相手に決定的と呼べるシーンを殆ど作らせなかった点がそれに寄与しているものかと思っています。

 

本日の両サイドは山中選手橋岡選手でしたが、この両選手は勝利に大きく貢献したのではないでしょうか。

 

左サイドの山中選手は、得意のクロスこそ味方選手に合わせることができませんでしたが、ビルドアップの面でドリブルやパス交換を交えながら、相手陣内にボールを運んでいました。

これまでの停滞感と比較すると、左サイドでの攻撃は中々スムーズだったのではないでしょうか。

 

また、右サイドの橋岡選手は、昨シーズンも見せていたような、西川選手のロングキックのターゲットとなり、攻撃の起点となっていました。

ボール回しでは少々パスミスやトラップミスがありましたが、それを補って余りある活躍だったのではないでしょうか。

ただ、コーナーキックから今野選手にヘディングシュートを撃たれたのは反省材料ですね。

西川選手に助けられましたが、相手との駆け引きの部分で、まだまだ改善しなければならないと思います。

 

ここ最近は先発が続いている森脇選手も、攻撃面では縦パスサイドチェンジで違いを見せられるので貴重な戦力ですね。

橋岡選手が攻撃はそこまで得手ではないからこそ、森脇選手が後ろで組み立てられることは大きいでしょう。

 

またFootball LABのデータ更新後に、本記事も更新したいと思います。

何はともあれ、勝利をありがとう、浦和レッズ!

 

【試合レビュー】「いつぞやの試合のデジャヴが…」リーグ戦第6節*横浜F・マリノス戦(●0-3)

ご無沙汰しております。

 

ここ最近バタついてたのもあり、更新をサボってしまいましたが、またこれから継続できるようにしたいと思います。

よろしくお願いいたします。

 

さて、久方ぶりの試合レビューとなるのですが、正直あまり書きたくないし思い出したくないというのが本音ではあるのですが…。

 

ただ、あくまでポジティブに語ることが私のブログのポリシーと思っております。

その姿勢で今回も頑張って書こうと思います笑

 

■雑感「札幌戦を彷彿とさせるやられっぷり」

 


【公式】ハイライト:浦和レッズvs横浜F・マリノス 明治安田生命J1リーグ 第6節 2019/4/5

 

随分とやられてしまいましたね。

札幌戦でもボコスカにやられたような気がするんですが、同じくらやられたのではないかと思いました。

 

その試合レビューでも記載したのと同様、守備時のプレスがはまっておらず、中盤で相手に余裕のある状態でボールを保持されているシーンが多数ありました。

その結果、相手はドリブルもできるし、パスもできるし、シュートもできるし、所謂やりたい放題。

ディフェンスラインと西川選手はさぞかし苦痛な90分間だったのではないでしょうか。

 

そんな中、西川選手は孤軍奮闘していたように思います。

相手の決定的なシーンを相当数防いでいましたので、彼でなければあと4点くらい取られていてもおかしくなかったですね。

2失点目は特に彼が浮かばれなかったシーンでしょう。

相手の決定的チャンスを防ぎ、マイボールになったかと思いきや、バイタルエリアでボールを失い、ペナルティエリア内からシュートを撃たれる始末。

今節彼を責めるサポーターはいないでしょう。

 

システムを4-4-2にして、これが2試合目です。

前節のFC東京戦は観られなかったので、実質今回の試合が初観戦となるのですが、オリヴェイラ監督の目指すサッカーが未だに見えてこないのが少々気がかりですね。

 

これまでどおり、相手に前線からプレッシャーをかけて高い位置でボールを奪い取り、ショーとカウンターに繋げるというのが狙いだと思うのですが…。

札幌や今回のマリノスのように、ある程度相手の攻撃精度が高く、パス回しに迷いがないと、簡単に守備網を突破されて大ピンチになっているんですよね。

 

逆に、自分たちの攻撃時には攻撃の形がないため、あまりチャンスを作れていないというジレンマです。

中盤の4人(柏木選手・長澤選手・エヴェルトン選手・青木選手)が中央でプレーする選手が多いからか、サイド攻撃にも迫力がないように思います。

 

マルティノス選手汰木選手のように、単独突破できる選手を配置してもよいのかとは思いますが、オリヴェイラ監督の思惑はいかに。

 

■スタッツ「相手を称賛する結果に」

 

[スタメン]

f:id:zeniya47:20190409001305j:image

 

前節のスタメンから宇賀神選手→山中選手を変更しただけです。

山中選手は前節のFC東京戦で森脇選手のロスタイムでのゴールをアシストし、2試合連続アシストとしました。

こういったところで、結果を残した選手をしっかり起用するところは好印象です。

ポジション固定では競争は生まれませんからね。

 

右サイドは試合前の報道では橋岡選手が先発か、とも言われていましたが、森脇選手が前節から継続して先発でした。

これは、森脇選手が前節ゴールという結果を残したのもさることながら、次節のACLを見据えてのものかと思われます。

 

国内のチームが相手であり、ある程度攻撃の主導権を握れるであろうと踏んだ相手には、技術のある森脇選手を起用。

逆に、国外の相手で守備時のリスクを抑えたい場合には、制空権を取れ、対人守備に強い橋岡選手を起用する、と使い分けているのではないかと。

 

[タイムライン]


f:id:zeniya47:20190409001319p:image

f:id:zeniya47:20190409001338p:image



左が浦和、右がマリノスです。

 

これまでの試合同様、カウンターおよびセットプレーに活路を見出した(それしかできなかった?)試合でしたね。

 

攻撃的な戦術を採用するチームを相手にする場合、序盤での失点は相手の思うつぼになるので何としても避けなければならなかったのですが、不運も重なりそれは叶いませんでした。

札幌戦も序盤で失点してましたので、これは今後改善を図らないと優勝争いどころではなくなります。

ここは危機感を持ってほしいところですね。

 

[チャンスビルディングポイント:チーム]

f:id:zeniya47:20190409001410p:image

 

マリノスが攻撃的なサッカーを志向しているのがよくわかりますね。

今期平均値は浦和のそれよりも遥かに優秀な数値となっています。

もちろん、それだけで試合の結果が決まるものではないのですが、今節においては、それを象徴するような試合結果になってしまい残念でした。

 

これまでの試合もそうだったのですが、浦和側のポイントが優秀なのが奪取・守備・セーブ等の守備ポイントのみに偏りがちなのも非常に残念ですね。

相手に攻め込まれているからこそ、守備側のポイントが高いともとれるわけですので。

 

またセーブポイントが高いということは、もちろん西川選手にしてみれば相手のシュートを防いでいるということにもなります。

しかし、裏を返せば、それだけシュートを撃たれているということに他なりません。

シュートを撃たせる前に防ぐ手立てを考えないと、これからの対戦相手を考えると不安ですね。

 

[チャンスビルディングポイント:個人]


f:id:zeniya47:20190409001502p:image

f:id:zeniya47:20190409001506p:image

f:id:zeniya47:20190409001456p:image



 

相手選手を褒めるのは癪なんですが、マリノスのゴールキーパーの朴選手、非常に足下の技術がありましたね。

ペトロビッチ監督時代の西川選手のような、相手に寄せてこられても慌てずに近くのフリーの選手に渡したり、もしくはミドルレンジのパスをしっかりと見極めて蹴ったりと、テレビを見ながら唸ってしまいました。

 

パスポイントでは、大方の浦和の選手の上をいっています笑

最後方からしっかり繋ぐサッカーをする場合には、ゴールキーパーにも技術が求められますが、なるほどあの選手であれば、安心してパス回しに加われますものね。

 

先述してサイド攻撃に迫力がないと申し上げましたが、クロスポイントは森脇選手がトップでした。

また、攻撃ポイントも、浦和側では森脇選手がトップとなっています。

 

森脇選手は浦和の選手の中でも、トップクラスの攻撃センスの持ち主だと私は思っています。

ビルドアップも上手ですし、対角線へのロングパスも正確。

クロスも中央の状況を見極めた上で、様々なボールを供給できますし、場合によってはシュートも撃てます。

 

今節は、どちらかというと守備の脆さの部分が出てしまい残念でしたが、次節以降、またリベンジとして迫力のある攻撃参加を期待しています。

 

■最後に

 

リーグ戦はまだまだ始まったばかり。

ケガ人が復帰したとはいえ、コンディションはまだまだでしょうし、連携の成熟も同様。

それらはこれから向上していくものと信じて応援するしかないですよね。

 

次節はALCグループリーグ第3節の全北現代戦ですね。

これまでは試合は可能な限りレビューを書こうと思っていたのですが、観ていない試合だとどうしても記事の内容が薄くなりがちですし、質の高いアウトプットになっていないと思い、これからは観戦できた試合のみレビューを書こうと思っています。

 

ですので、ACLは今後レビューを書くとしたらそれは決勝戦あたりかもしれませんね笑

 

中3日と厳しいスケジュールが続きますが、この試合が一つの山場となるのではないでしょうか。

勝利を信じて念を送ろうと思います!

 

データ引用元:Football LAB

 

【試合レビュー】「選手交代の妙が光る!」リーグ戦第4節*セレッソ大阪戦(〇2-1)

お疲れ様です。

 

前回の選手紹介記事が中々の閲覧数だったことを考えると、浦和サポーターの皆様は、レッズの試合に飢えているのだと思います笑

ですが、これも前節のセレッソ大阪戦を勝利で飾れたからですよね。

今思い出しても、スカッとする逆転劇でした。

 

今回は、少々試合後から時間が空いてしまいましたが、セレッソ大阪戦のレビューを書いていきます。

 

■雑感「内容で負けていてもスコアで勝てれば無問題」

 


【公式】ハイライト:セレッソ大阪vs浦和レッズ 明治安田生命J1リーグ 第4節 2019/3/17

 

タイトルの通りではあるのですが、終始セレッソに主導権を握られましたね。

前半は決定機もない代わりに、決定的ピンチもありませんでした。

 

後半半ば頃にソウザ選手にフリーキックを決められて失点した後、立て続けに危険なシーンが続き、同点に追いつくどころか追加点を取られそうな展開をみて、選手たちには申し訳ないのですが、この試合は良くて引き分けだと思ってしまいました。

 

しかし、オリヴェイラ監督の選手交代が炸裂します。

 

途中出場の山中選手の最初のプレーとなったフリーキックから、興梠選手がヘディングシュートを決めて同点。

更に同じく途中出場のマルティノス選手がドリブルでペナルティーエリア内に侵入すると、セレッソの片山選手がファールを犯してPKを獲得。

これを古巣対戦となった杉本選手が決めて逆転。

 

あっという間に逆転した後は、セレッソの放り込み攻撃を守備陣とポストが跳ね返し、逆転勝利と相成りました。

 

セレッソでは、都倉選手ソウザ選手が厄介でしたね。

 

都倉選手は札幌時代から厄介だと思っていましたが、とにかくあの高さが脅威です。

ポストプレーで味方選手に落とすことで攻撃の起点にもなれますし、クロスからの競り合いにも強いです。

この試合においては、主に槙野選手が都倉選手とマッチアップしていましたが、槙野選手が競り勝てないシーンもしばしばありつつ、自由にやらせないところがさすが日本代表でしたね。

 

ソウザ選手は直接フリーキックを浦和ゴールに叩き込みました。

ゴール前でのテクニックもありますし、シュートを常に狙う姿勢があるので、フリーにしておけないですし、キックフェイント一発で交わされてしまうので、危険なシーンを多く作られた印象です。

 

■スタッツ「新加入選手・ベンチスタートの選手のより一層の奮起を期待!」

 

[スタメン]

 

f:id:zeniya47:20190324235230j:image

 

直近のACL第2節北京国安戦から3日、大幅なスタメンの入れ替えはありませんでした。

センターバックの中央にマウリシオ選手ではなく岩波選手が入り、右に森脇選手を起用。

また、2トップの一角に古巣対戦となる杉本健勇選手を抜擢してきました。

 

マウリシオ選手の欠場理由は、戦術的なものや疲労ではなく、ケガによるものではないでしょうか。

マウリシオ選手はセンターバックの中央という、守備の要のポジションです。

スタメン出場が多い槙野選手と岩波選手、ゴールキーパーの西川選手との連携が重要である同ポジションは、そうそう入れ替えを行うポジションではありません。

また、直近の北京国安戦も無失点に抑えていることから、ケガ以外での欠場はないと思っています。

 

次に杉本選手の起用は、オリヴェイラ監督が試合前のコメントで語っているように実力で勝ち取ったものでしょう。

アンドリューナバウト選手もここ数試合でスタメン起用されていることから、監督の信頼は厚いものと考えられますが、いかんせん彼も得点が取れていない現状がありますので。

ただ、古巣対戦にスタメン起用することで、彼のモチベーションアップに寄与した部分も多少なりともあるのではないかとは睨んでいますが。

 

[タイムライン]

 


f:id:zeniya47:20190324235248p:image

f:id:zeniya47:20190324235304p:image

 

左がセレッソ、右が浦和です。

 

ご覧の通り、支配率は全時間帯においてセレッソが浦和を上回っています。

シュート数を見ても、圧倒的にセレッソ側が多くなっております。

が、最終的に浦和が76分以降に放った2本のシュートが得点となり、結果的には逆転勝ちを収めたわけなので、サッカーというものは難しいスポーツですよね。

 

浦和の攻撃パターンとしては、これまでとそれほど変わりがありません。

主に、セットプレーカウンターが主体です。

 

相手陣内でのポゼッションの傾向がないことは、現時点では仕方のないことなのかも知れません。

これが、武藤選手、ファブリシオ選手、青木選手が復帰することにより改善されることを期待すると共に、現有戦力でもそういった戦い方をできるようにして欲しいものではありますが笑

 

[チャンスビルディングポイント:チーム]

 

f:id:zeniya47:20190324235331p:image

 

はい、ご存知の通り攻撃はセレッソ側に全振りです笑

 

それにしても、浦和側のクロスポイントが0というのは如何なものでしょうか…。

折角山中選手が加入したことで、サイドからの攻撃というものに期待がかけられたにも関わらず、現時点ではその山中選手もベンチスタートが多くなり、開幕前の期待というものは実現されていません。

 

ドリブルポイントも今期平均を上回ったとはいえ、この試合ではセレッソより下回りました。

 

新加入の山中選手汰木選手にはより一層奮起していただき、攻撃の活性化を担ってほしいものです。

 

[チャンスビルディングポイント:個人]

 


f:id:zeniya47:20190324235404p:image

f:id:zeniya47:20190324235351p:image

f:id:zeniya47:20190324235356p:image

f:id:zeniya47:20190324235407p:image

 

攻撃では厄介な選手として前述したソウザ選手がトップです。

守備では岩波選手がトップでした。

岩波選手はJリーグ第2節の札幌戦でも守備ポイントが当該試合でトップでした。

 

実を言うと私は、岩波選手に関して、浦和に加入する前は、ヴィッセル神戸の守備イメージと相まって(失礼)、あまりいいイメージがありませんでした。

 しかし、遠藤選手がシントトロイデンに移籍以降は、その穴を埋める活躍を見せています。

彼は守備もさることながら、ビルドアップのパスも上手ですよね。

トップの選手に通す縦パスや、左サイドの選手へのロングフィードは目を見張るものがありますので、今後もこの調子を維持してほしいです。

 

さて、攻撃ポイントはチームと同じくセレッソの選手が上位を独占しているため、それはさておき。

それ以外のポイントですと、ドリブルポイント。

浦和では途中出場ながらマルティノス選手がトップです!

PK奪取のシーンは見事でした。

対面の片山選手が一歩、詰めてから躊躇したところを見逃さず、トップスピードで突っかけましたので、片山選手は対応が遅れ、たまらずPKとなりました。

昨シーズンは失意のシーズンを過ごし、そのプレーぶりから今シーズンの活躍の見込みもあまり期待されていなかったところが正直な同選手でしたが、今シーズンはそれはどこへやら。

守備では全力でプレスをかけ、これまでの試合では途中出場で流れを変えてきました。

この試合での活躍により、指揮官の評価も上昇したことでしょう。

浦和に不足していたドリブル要素を、汰木選手とともに注入してほしいですね。

 

シュートでの浦和トップは杉本選手でした。

古巣対戦での初得点は複雑な想いがあったのでしょう。

大喜びするようなことはしていませんでした。

 

後半にカットインから移籍後初シュートを放ちましたが、大柄な選手ににつかわず、中々足下の技術もありますよね、彼は。

PKのシーンではまさか彼が蹴るとは思っていませんでしたし、相手GKは昨シーズンまで散々練習相手としてシュートを蹴り込んできたキムジンヒョン選手。

正直、止められやしないか心臓バクバクでしたが、そんな私の心配をよそに、動きをよく見て反対側に蹴り込みましたね。

これで肩の荷が下りて、興梠選手と共にケチャップドバドバしてほしいですね。

 

■最後に

 

勝った試合のレビューはいつ書いても気持ちがいいです笑

 

中断期間前の成績は、Jリーグが2勝1敗1分け、ACLが1勝1分というものです。

試合内容を考えれば、この結果で乗り越えられたのは本当に僥倖だと思います。

 

中断期間を利用して、攻撃練習もするでしょうし、ケガ人の復帰もあるでしょう。

中断明けの試合が待ち遠しいですね。

 

次節は首位と好調のFC東京戦です。

これまで数年間に亘って敗戦はしておりませんが、記録はいつかは破られるものです。

その試合が次節だとは思いたくありませんが、油断せずに臨んでほしいですね。

 

次節も頑張れ、浦和レッズ!

 

データ引用元:Football LAB

 

【新加入選手紹介】「ユース三銃士」池高暢希選手・石井僚選手・大城蛍選手

新加入選手紹介も、最終回となります。

ユースから昇格した、池高暢希選手、石井僚選手、大城蛍選手です。

 

ユースからの昇格選手、私はいつも楽しみにしています。

なんと申し上げましょうか、生え抜きの選手は親目線で観てしまうんですよね。

下部組織で育ったというと、行き過ぎた表現かもしれせんが、自分の子供のような錯覚を起こします。

多分、自分の好きなクラブで育った=自分が育てた=自分の子供というイメージです笑

 

そんな下部組織から昇格した3名の勇士達について、考察したいと思います。

 

◾️経歴・ポジション

 


f:id:zeniya47:20190319164753p:image

f:id:zeniya47:20190319164820p:image

f:id:zeniya47:20190319164811p:image

 

ユースからの昇格ですが、実は全員埼玉県外の出身です。

池高選手は北海道、石井選手は群馬県、大城選手は沖縄県です。

北は北海道、南は沖縄と幅広いですね。

近頃はどのクラブも若い才能の確保に躍起になっているでしょうし、県外からの選手獲得も積極的にやっていくのでしょう。

 

池高選手はサイドを主戦場とするアタッカーです。

また、世代別代表に選出されていた際は、大槻前コーチにサイドバックにコンバートされていた時期だったため、サイドバックも可能です。

 

石井選手は191㎝の長身GKです。

今シーズンは、杉本選手や鈴木選手など、高身長の選手を多く獲得しましたから、これまでになく平均身長が高いシーズンとなっていますね。

 

大城選手は180㎝のディフェンダーです。

ディフェンダーの選手としては大柄とは言えませんが、後述のとおりセットプレーには強さがあるようです。

 

◾️プレミアリーグでの出場記録

 

高校年代サッカー最高峰リーグに、高円宮杯U-18プレミアリーグがあります。

 浦和レッズユースはそのプレミアリーグEASTに所属しており、青森山田高校・流経大付属柏高校等の高体連の強豪校と、鹿島アントラーズユースや清水エスパルスユース等のクラブユース勢と1年間のリーグ戦を戦っているんですね。

 

プレミアリーグEASTには10チームが所属しています。

ホーム&アウェーでのリーグ戦となりますので、年間18試合が予定されます。

ここでの出場記録は一つの指標になると思い、調べてみました。

 

池高選手:先発フル出場10試合・1試合平均プレー時間約67分・3ゴール

石井選手:先発フル出場18試合・1試合平均プレー時間90分・19失点

大城選手:先発フル出場15試合・1試合平均プレー時間約80分・3ゴール

 

石井選手はGKというポジションの関係上、ゴール数ではなく失点数で表しております。

 

池高選手はシーズン半ば頃までは、ベンチスタートで後半途中から出場というケースが多かったようです。

確か負傷の関係と記憶していますが。

 

アタッカーの選手であるため、3得点という数字は少々物足りないように思えますが、数字には見えないアシストで貢献していたのかもしれませんので、何とも言えません。

また、チームではプレースキックのキッカーであったようなので、キック精度には定評があるようですね。

 

大城選手はディフェンダーの選手でありながら、3得点をあげています。

第14節の富山第一高校戦でハットトリックを達成していますので、その3得点ですね。

全てコーナーキックからの得点ですので、セットプレーに強みがあると言えるのではないでしょうか。

 

石井選手はシーズン通してゴールマウスを守りました。

18試合で19失点は悪くない数字です。

彼のプレーは一昨年シーズンの大宮アルディージャユース戦で1度拝見しております。

試合内容が悪かった(0-2🔴)のもあり、あまり印象に残っているプレーはなかったのですが笑

 

ただ彼の活躍により、浦和レッズユースは今シーズンもプレミアリーグで戦う権利を得られたと言っていいと思っています。

 

話は本筋とは逸れますが、浦和レッズユースの昨シーズンの成績は、降格圏と勝ち点差たったの1のギリギリ残留です。

最終節終了まで降格の可能性もあったほどなので、紙一重の残留劇でした。

 

チーム低迷の理由としては、極端な攻撃力の欠如が挙げられます。

 

前述のとおり、守備においては全18試合で19失点と特段問題があるようには思えません。

しかし攻撃においては、全18試合で14得点と、1試合平均が1点を下回っているのです。

これは確認していて驚愕したのですが、下半期の9試合において、得点を挙げられた試合が、なんと大城選手がハットトリックを達成した第14節富山第一高校戦のみであるという事実です。

それ以外の8試合は全て無得点に抑えられています。

 

つまり、極端な攻撃力の欠如はあったものの、守備力は計算できていたので、無得点に抑えられてもこちらも無失点に抑えることで、勝ち点を拾えていた結果、残留に繋がったというわけですね。

 

石井選手・大城選手の両名はその守備力をトップチームでもいかんなく発揮すること、池高選手においては、より攻撃力に磨きをかけることが重要ですね。

 

■最後に

 

これまでの試合、彼らはスタメンどころか、ベンチ入りも果たしてはいません。

しかし、焦りは禁物です。

今はしっかりと研鑽を積み、来るべきチャンスに準備する期間です。

 

原口元気選手や関根貴大選手のように、高卒1年目からバリバリレギュラーを張り、活躍する選手というのは稀です。

プロのプレースピードに慣れたり、ケガをしない身体を作ったり、とにかく今はプロサッカー選手というものに慣れることが必要でしょう。

 

彼らが今後活躍できれば、ユースの選手にも希望を与えられますし、ユースにも有望な選手がより集まるようになるでしょう。

観客動員に関しても無関係ではないでしょうし、彼らに懸かるものは意外に大きいと思っています。

 

今シーズンは試合数が多くなるはずです。

彼らの力が必要になる場面が必ず出てきますので、その時に私達をあっと驚かせるような活躍を期待します。

 

さて、今回を持って、今シーズンの新加入選手紹介を終了とします。

ご覧いただきありがとうございました。

 

次回以降は、また試合プレビューとレビュー、またFootball LABのデータ考察を行いたいと思います!

【新加入選手紹介】「安心と信頼の明大卒」岩武克弥選手

試合レビューとプレビューばかりでは飽きますので、ここでしばらく放置してしまっていた、新加入選手紹介を更新しましょう。

 

今回は、明治大学から加入した岩武克弥選手となります。

移籍加入組と違い、他のチームを経験することなく加入した、所謂「生え抜き」の存在です。

 

私は以前も申し上げたのですが、生え抜きの選手を応援するのが好きです笑

 

購入したユニフォームは、過去を振り返ると生え抜きの選手ばかりです。

 

①近藤徹志選手(東福岡高校出身、現役引退済)

②高橋峻希選手(浦和レッズユース出身、現柏レイソル)

③阪野豊史選手(浦和レッズユース→明治大学出身、現モンテディオ山形)

④原口元気選手(浦和レッズユース出身、現ハノーファー(ドイツ))

⑤山田直輝選手(浦和レッズユース出身)

⑥伊藤涼太郎選手(作陽高校出身、現大分トリニータ)

 

そろそろ橋岡選手のユニフォームを買わないと海外に行ってしまいそうで焦っています笑

 

そんな生え抜き好きの私ですので、彼らの活躍も、大いに期待をしているわけです。

 

◾️経歴

f:id:zeniya47:20190316003810p:image

 

岩武選手は、大分トリニータU-18から明治大学に進学し、4年間の研鑽を経てから加入となりました。

とは言え、実力は元々あったようで、大分トリニータU-18在籍中に、二種登録選手として、J2リーグに10試合出場記録があります。

おそらく、そのままトップチームに昇格する話もあったと思うのですが、大学へ進学し、試合経験を積むことを選択したのでしょう。

 

明治大学ではその目論見どおり、関東大学サッカーリーグでの試合出場を重ねます。

私の調べでは、大学1年時はベンチ外だったようですが、大学2年時からリーグ戦22試合をほぼスタメンフル出場していました。

(欠場は1試合程度・途中交代も1試合程度でした)

怪我も殆どしていないようなのは好材料ですね。

無事是名馬とはよく言いますので。

 

大学2年時には全日本大学選抜に選出されたほか、大学3年時にはユニバーシアード日本代表に選ばれ優勝を経験しています。

大学4年間は、しっかりと試合出場を重ねて技術を磨き、その後のプロ入りに備えた彼のプランが、順調に推移したことが覗えます。

 

■明治大学ブランドは信頼できる!

さて、上記のとおり岩武選手は明治大学卒なわけですが、同校出身選手は優秀な選手が多い印象です。

 

まず思い浮かべるのは、なんといっても長友佑都選手(現ガラタサライ)でしょう。

愛媛県出身の同選手は、東福岡高校から明治大学に進学し、当時の監督にサイドバックにコンバートされたことで、その才能を開花。

日本屈指のサイドバックへと成長しました。

 

また長友選手以外にも、山田大記選手(現ジュビロ磐田)・室屋成選手(現FC東京)・和泉竜司選手(現名古屋グランパス)は同校出身です。

浦和レッズでは、今年2年目の柴戸海選手が同校出身です。

柴戸選手は、昨シーズン終盤からオリヴェイラ監督の信頼を勝ち取り始め、今シーズンは既に貴重な戦力の1人として数えられつつあります。

 

それ以外にも、カテゴリーを問わなければ、同校からはここ数年、大抵複数名がプロ入りを果たしています。

安心と信頼の明大ブランドここにあり、と言えるのではないでしょうか。

 

なお蛇足ですが、浦和レッズOBの鈴木啓太氏は、同校のアドバイザーを務めていました。

柴戸選手や岩武選手が加入したのはその影響もあると推測しておりましたが、最近明治大学サッカー部のHPを覗いたら、同氏の名前はありませんでした。

もうお辞めになられたのであれば非常に残念ですが、このパイプは切らさずに、今後も継続してほしいものです。

 

■ポジション・プレースタイルなど

ポジションは右サイドバックであるようです。

浦和では右ウイングバックとなるでありましょうが。

なお身長は173㎝と上背はありませんが、大学時にはセンターバックも経験していた模様です。

また、オフ明けのラントレーニングで、チーム1の成績を残したとの記事も見掛けましたので、身体能力もいいものを持っているのかもしれません。

(因みに2位は柴戸選手だったとか)

 

プレースタイルは未見のため不明ですが…これまでのトレーニングマッチの結果や内容等をTwitterや掲示板で確認した限りでは、どちらかというと守備寄りのサイドバックみたいですね。

 

■最後に

 浦和の右サイドは、現在橋岡選手がスタメン出場しています。

しかし、橋岡選手は東京五輪世代のため、世代別代表の活動でどうしてもチームを離れる期間が発生します。

 

右サイドは元々層の薄さが不安視されていたポジションのため、橋岡選手の離脱はチームとして大打撃となります。

岩武選手には、橋岡選手の不在中にそのポジションを奪い取るくらいの気持ちで、これからも頑張ってほしいですね。

 

岩武選手とユースから昇格した池高選手・石井選手・大城選手を同じ記事にするつもりでしたが、別記事としたいと思います。

 

次回こそ、ユース三銃士の紹介をしたいと思いますので、お楽しみに。

 

【試合レビュー】「凌いで凌いで価値あるドロー」ACLグループリーグ第2節*北京国安戦(△0-0)

Jリーグ開幕を待ちわびておりましたが、いざ開幕し、試合のプレビューとレビューを記事にするとなると、なかなか大変ですね笑

 

今のところ、レビューを行うことはある程度できていますが、プレビューまで手が回っていないのが実情です。

時間配分や、毎日の隙間時間をもっと有効活用しないといけないと自戒する今日この頃です。

 

さて、タイトルにもあるとおり、本日のACLグループリーグ第2戦、北京国安戦のレビュー記事を書いていきます。

前節の第1節ブリーラムユナイテッド戦では、これまでのうっ憤を晴らすかのような3ゴール快勝で上々の滑り出しでした。

 

 ↓ブリーラムユナイテッド戦の記事はコチラ↓

 

本日は難しいアウェーでの試合。

公式戦連勝で迎えた本日の試合、結果がどうなるのか注目されました。

 

■スタメン

f:id:zeniya47:20190313235603j:image

 

直近の公式戦、Jリーグ第3節松本山雅FC戦から、2人の入れ替えがありました。

センターバック中央にマウリシオ選手が復帰。

また、中盤にエヴェルトン選手が復帰しました。

 

オリヴェイラ監督の中では、本日のメンバーが、怪我人を除いたベストメンバーと考えていると思います。

松本山雅FC戦後に、マウリシオ選手とエヴェルトン選手が軽い故障をしているとコメントしておりましたが、本日の試合にすぐさま起用したところからも、それは伺い知れます。

 

新戦力のフィットにはもう少々時間がかかるかもしれませんので、しばらくはこのメンバーで勝ち点を拾っていき、夏場の疲労が溜まる頃に、新戦力が台頭してくると、チーム力が底上げされたと言えるでしょう。

 

■雑感

 

例のごとくオンタイムでの試合観戦はできず、Twitterのタイムラインで試合を追っかけていました。

 

相当攻め込まれていたようですが、何とか守り切ってアウェーの地で貴重な勝ち点1を獲得。

ACLでは、ホームでしっかりと勝利をおさめ、アウェーでは最低限引き分けに持ち込むことが、勝ち進んでいくための方法と言われています。

そのため、本日の試合結果だけ見れば万々歳だったと言えます。

 

また、他会場では、前節浦和に完敗したブリーラムユナイテッドが、韓国の全北現代を破ったため、浦和は第2節終了時点で首位に立っています。

 

f:id:zeniya47:20190314083728p:image

 

次節の全北現代戦はホームでの試合となるため、上記のセオリーどおりに勝利をおさめれば、他会場の結果によっては、相当優位な立場になれると言えそうです。

 

◾️最後に

選手たちはゆっくり休む間もなく、3月17日㈰にJリーグ第4節、セレッソ大阪戦が待っています。

ここは元セレッソの杉本選手に、恩返しゴールを決めていただき、リーグ戦連勝といきたいところですね。

 

リーグとACLの2冠を目指して、がんばれ浦和レッズ!

 

www.zeniya47.tokyo