和製コルドバが追いかける、赤き血のイレブン達。

浦和レッズと読了書籍についてマイペースに。

【新加入選手考察】「わかっていても止められない!?」ダヴィド モーベルグ選手がACスパルタ・プラハ(チェコ)より完全移籍加入

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新加入選手考察第8弾。

 

サポーターが興梠選手移籍の報を受けて失意にくれた12月29日の翌日、正しく寝耳に水の補強情報が公式から唐突に発表。

 

ダヴィド モーベルグ選手がチェコ1部のACスパルタ・プラハより、完全移籍にて加入することが内定。

 

呼び方はシーズンイン後、徐々にわかってくると思うが、一旦はモーベルグ選手ということで。

 

モーベルグ選手はスウェーデン出身の27歳、ポジションはMF。

 

ユンカー選手・ショルツ選手から引き続き、北欧戦士の獲得。

 

公式の選手特長コメントによれば、「スピードに乗ったドリブルで相手DFを翻弄する、左利きのウインガータイプのMF。アシストはもちろん、左足から繰り出される鋭いシュートやセットプレー時のフリーキックでの得点力、そしてペナルティエリア付近での高いクオリティーのプレーに期待」とのこと。

 

彼については以下の動画が詳しいため、まずはそちらを。

 

【選手紹介動画】


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【プレー動画】


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これらによって浮かび上がってきた、モーベルグ選手のプレーとは。

 

  1. 爆発的なスピードあり
  2. テクニックを活かしたドリブル能力高し

  ∴1+2=浅野琢磨選手(VfLボーフム(ドイツ))+クルークス選手(福岡)

 

冷静に考えると、相手からすればたまったもんじゃない笑

 

浅野選手といえば、そのスピードから相手DFの背後を陥れ、あっという間に置き去りにしてゴールを決めるプレーが象徴的。

 

レッズもかつてやられたような。

 

更に今シーズン、アビスパ福岡の右サイドで、相手をドリブルで蹂躙していたクルークス選手。

 

左利きのため、カットインしての左足シュートが強烈で、今シーズンの王者、川崎が唯一敗戦を喫した福岡戦で、決勝点を決めたのはクルークス選手のスーパーミドルだった。

 


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それらを併せ持つ選手となれば、相手DFからすれば、「わかっていても止められない」選手となるのではないか。

 

相手がスピードがあるとわかっていても、自分にそれに追いすがれるだけのスピードがなければ止めようがない。

 

また動画において、カットイン一択ではなく、縦への突破や、右サイドのみならず左サイド、セットプレーキッカーも担っている。

 

プレーの幅が広ければ、相手は何をしてくるかわからず、対応も後手になるはず。

 

コロナの影響で、来日は未定となっているが、これはまた今シーズンのユンカー選手・ショルツ選手と同様、プレーを観るのが待ちきれない。

 

また、どうやら彼のインスタグラムのプロフィールから、来シーズンはエースナンバー「10」を背負う様子。

 

レッズからも非常に高い期待がかけられている様子が伺える。

 

既に松崎選手・松尾選手とサイドアタッカーに質の高い選手を獲得しているレッズ、モーベルグ選手の獲得により、その破壊力が限界突破中だ。

【移籍情報】「また必ず、の言葉を信じて」興梠慎三選手がコンサドーレ札幌へ期限付き移籍

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遂にレッズのエースが、チームを離れる決意をした。

 

興梠慎三選手が、コンサドーレ札幌への期限付き移籍を決意。

 

興梠選手は宮崎県出身の35歳。

 

説明不要のレッズ不動のエースだ。

 

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シーズンスタッツ:興梠 慎三

 

鹿島で2012シーズンに11ゴールを記録後、昨シーズンまで9シーズン連続で2桁得点を記録。

 

これはJリーグ記録となっている。

 

正直、昨シーズンはチームの調子も思わしくなかったことから、記録も途絶えるものかと思っていたが、それでもチームを先導しゴールを重ね、なんとか記録を継続。

 

今シーズンはリカルド監督を迎え、更にその記録の更新を狙っていたはず。

 

しかし、興梠選手を待ち受けていたのは、そもそも出場時間が制限される日々。

 

まずそもそも論として、今シーズン、興梠選手は出遅れた状態でシーズンインした状況がある。

 

昨シーズンの最終節、奇しくも来シーズンの移籍先となる札幌戦において、試合中に負傷交代。

 

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右腓骨筋腱脱臼と診断され、手術およびしばしの療養を余儀なくされたため、チームのシーズンインには間に合わなかった。

 

序盤、チームはなかなか調子が上向かない中、興梠選手の不在を嘆くサポーターも大多数いた。

 

そんな中、チームに復帰した興梠選手だったが、負傷の影響もあってか、コンディションが上向かず、これまでのように得点に絡む動きができず。

 

またチームは、シーズン途中でユンカー選手・江坂選手といった実力者を補強。

 

必然的に興梠選手の序列も下がることとなり、彼らの加入後は概ねベンチスタートか、ベンチ外の試合も増加。

 

ゴールも広島戦であげたPKによる1得点のみと、これまでのシーズンが嘘だったかのように、試合出場時間の減少もあり、得点数を伸ばせず。

 

天皇杯も、準決勝C大阪戦はベンチ入りも出番はなし、決勝の大分戦もベンチ外。

 

C大阪戦後の記念撮影において、興梠選手をわざわざ中央に据えていたのが気になったが…もう既に、今回の移籍が決まっていたのだろうか。

 

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プレースタイル指標:2020興梠 慎三vs2017興梠 慎三

 

今シーズンは出場時間が少なすぎたため、2020シーズンのプレースタイル指標を。

 

また、20得点を記録した2017シーズンも比較として。

 

決定力が指し示すとおり、ゴールへの嗅覚・シュートセンスは疑いようがない。

 

ワンタッチシュート・ヘディングシュートの数値が秀でていることからも、味方のパスに呼応し、相手DF・GKを出し抜きゴールを陥れる。

 

こちらでは明示できないが、相手DFライン裏への動きも秀逸で、高いボールキープ力を活かして、攻撃の起点にもなれる。

 

札幌では、興梠選手がレッズに加入した際の監督、ミハイロ・ペトロビッチ監督が指揮しているため、1トップに興梠選手を据える布陣を思い描いているのではなかろうか。

 

興梠選手は引退も考えたようだが、札幌からのオファーを貰い、移籍を決めたとのこと。

 

また必ず、とコメントしていることから、選手なのか別の形かはわからないが、最後はレッズに戻ってきてくれるものと信じている。

 

札幌で再び、輝きを取り戻せることを願って。

 

興梠選手、ありがとう。

 

【プレー動画】


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データ出典元:Football LAB

【移籍情報】「藤原選手とディフェンスライン形成を期待」福島竜弥選手がSC相模原へ育成型期限付き移籍

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福島選手は今シーズンからトップチームに加入。

 

レッズユースから昇格した若干19歳の新鋭。

 

今シーズンはルヴァンカップ3試合に出場したものの、リーグ戦での出場はなし。

 

福島選手のポジションは左SBだが、そこには明本選手・山中選手・宇賀神選手という壁が存在しており、彼らとの競争は容易なものではなかった。

 

明本選手には、無尽蔵のスタミナと相手の自由を奪うハードプレス。

 

山中選手には破壊的な左足のキック。

 

宇賀神選手には左右どちらもこなせる器用さと、経験に裏付けされたバランス感覚。

 

もちろん、福島選手にも、ルヴァンカップで杉本選手にアシストを決めたような左足があるものの、それ以外の部分ではやはり先輩方の後塵を拝した形になるか、メンバーに絡むことはできず。

 

これまで、同ポジションの選手の動きでは…

 

  • IN:大畑選手(⇐鳥栖)・馬渡選手(⇐大宮)
  • OUT:山中選手(⇒C大阪)・宇賀神選手(⇒未定)

 

となっており、人数という観点では今シーズンとあまり変化はないものの、出場機会の確保を最優先と考えたか、SC相模原への育成型期限付き移籍が決定。

 

相模原には同じく、今シーズンから高卒でレッズに加入し、シーズン途中で育成型期限付き移籍している、同い年の藤原選手が在籍している。

 

これは彼らにとって非常に心強いものになるだろうし、偶然にもポジションは同じDF。

 

藤原選手はCB・福島選手はSBのため、被ることはないから、ディフェンスラインを彼らで形成してくれればレッズサポーターとしては言うことなし。

 

今シーズン、リーグ戦での出場機会がなかったことから、福島選手のプレースタイル指標等がなく、かつ私も彼のプレーを観たことがないため、語ることができない…。

 

だが先述のとおり、ルヴァンカップでは杉本選手へドンピシャクロスでゴールをアシスト。

 

仮に攻撃面では一定の能力を有していると仮定した場合、あとは守備面でも経験を積み、強度を上げることが必要になるものと思われる。

 

まだまだ成長途上であり、これから試合経験を積むことで、飛躍的に成長することも考えられる。

 

藤原選手とともに、相模原のディフェンスラインを形成し、相模原のJ2昇格を手土産に、レッズへ復帰することを心待ちにしている。

【移籍情報】「しなやかドリブル・技術の高さは一級品」汰木康也選手がヴィッセル神戸へ完全移籍

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これまでで正式発表された他チームへの移籍の中で、最も意外だったんじゃなかろうか。

 

汰木康也選手のヴィッセル神戸への完全移籍が正式に決定。

 

汰木選手は2019シーズンから、J2の山形より完全移籍にて加入。

 

数字で語るのであれば圧倒的な結果を残していたわけではなかったが、当時からドリブル技術の高さには定評があり、かつ若いながらもチームで出場時間を確保できていたことを評価したか。

 

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シーズンスタッツ:汰木 康也

 

レッズでは3シーズンで5ゴール8アシスト。

 

今シーズンは4ゴール4アシストと、中々の成績。

 

来シーズンはACL出場権も獲得した中で、選手層を厚くすることは必須。

 

そのため、個人的には汰木選手は当然残留するものとして、サイドアタッカーの補強もあるものかと思っていたが…。

 

レッズよりも上位の神戸からお声がかかるとは。

 

選手層という面でも非常に残念だし、汰木選手が描く成長曲線を考えても、今回の移籍は残念だ。

 

レッズでの過去2シーズンについては、指揮官がコロコロ変わって難しい面があったり、初のJ1という側面もあったりで、攻撃に関しての貢献度はそこまで高くなかったように思う。

 

しかし今シーズンは、リカルド監督が就任し、チームも上昇気流に乗っていた中で、汰木選手もゴール・アシスト数ともに過去最高成績。

 

リカルド監督が来シーズンも指揮を執るということであれば、戦術理解もさらに進み、より得点に絡める汰木選手が見られたかもしれなかったね。

 

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プレースタイル指標:汰木 康也

 

汰木選手の特長はもちろんドリブル。

 

個人的なイメージでいえば、「しなやか」なドリブルかな(決して記事最後の動画タイトルのパクりではありません笑)。

 

2ゴールを挙げた柏戦前後は特に調子が良かったから、ドリブルもキレがあったし、相手にとって危険なプレーヤーだったと思う。

 

また、技術の高さも一級品で、C大阪戦でみせた、岩波選手のロングフィードを足下にピタッとトラップし、追加点を奪取したシーン。

 

あれは大迫選手も真っ青の半端なさだったね。

 


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その反面、守備面や強度面には不安ありで、サイドアタッカーにしては恵まれた183㎝70㎏という体躯でありながら、フィジカル勝負には劣勢となりがち。

 

Football LABのプレースタイル指標でも、守備が2でボール奪取はなんと1。

 

山中選手と左サイドで組ませると、悪い意味でドキドキした笑

 

神戸は大迫選手・武藤選手・イニエスタ選手ら、豪華な攻撃陣が揃っており、ポジション争いでもレッズと同等もしくはそれ以上かもしれない。

 

それでも、それを覚悟のうえで移籍を決断した汰木選手。

 

レッズ戦では酒井選手に何とかしてもらうとして、それ以外のチーム相手には、そのしなやかなドリブルで骨抜きにしちゃってくださいな。

 

【プレー動画】


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データ出典元:Football LAB

【移籍情報】「より競争に割って入れる選手に」藤原優大選手がSC相模原へ育成型期限付き移籍

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どんどん移籍の考察をしてまいります。

 

藤原優大選手が来シーズンも引き続き、SC相模原へ育成型期限付き移籍にて在籍となることが決定。

 

藤原選手は青森山田高校から今シーズン、レッズに加入したDF。

 

青森県で絶対的王者として君臨する青森山田高校では毎年、全国高校サッカー選手権に出場することが既定路線となっており、藤原選手はそのチームにおいて、高校1年生の時から同大会に出場している逸材。

 

同大会の決勝に進んだチームにおいて、3年間で優勝1回・準優勝2回の輝かしい経歴を引っ提げてレッズ入り。

 

しかしプロの壁は想像以上に高く、シーズン途中からSC相模原へ育成型期限付き移籍。

 

残留争い渦中のチームにおいても高卒ルーキーながらポジションを確立。

 

17試合に出場し、経験を積んだ。

 

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シーズンスタッツ:藤原 優大

 

レッズでは槙野選手がチームを去った一方、鹿島から犬飼選手が加入。

 

現時点でCBは、ショルツ選手・岩波選手・犬飼選手・知念選手・工藤選手・藤原選手。

 

ACLへ出場するとはいえ、4バックであれば出場するのは2人。

 

負傷を考慮しなければ、仮にACL等の大会ごとに入れ替えるとしても+2人の4人いれば足りるくらいか。

 

来シーズン、その枠を争うのは茨の道となることは想像に難くない。

 

チームはJ3に降格となってしまったが、引き続き監督が残り、一定の信頼を得ていることから、出場機会も見込める相模原に引き続き在籍するのは良策といえる。

 

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プレースタイル指標:藤原 優大

 

藤原選手の今シーズンのプレースタイル指標は上記。

 

守備面ではある程度の手応えを得られているかも。

 

自身の強みはヘディングと以前語っていたことを考えると、もっと自陣空中戦を伸ばしたいところ。

 

あわせて、レッズに戻ってくるのであれば、ビルドアップ力の向上は必須。

 

ココも意識的に磨き上げ、再来シーズン以降にレッズに復帰した際には、より競争に割って入れるような選手となっていることが期待される。

 

データ出典元:Football LAB

【新加入選手考察】「疾走感あるスピード・ドリブルでぶっちぎる」松尾佑介選手が横浜FCより完全移籍加入

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新加入選手考察第7弾。

 

松尾佑介選手が横浜FCから完全移籍にて加入することが発表された。

 

松尾選手は埼玉県出身の24歳。

 

何を隠そう、というかもう皆さんご存知だと思うが、レッズの下部組織出身である。

 

関根選手の2学年下、伊藤選手の1学年、橋岡選手(現シントトロイデン)・荻原選手(現京都)の2学年上となる。

 

トップチームへの昇格はならなかったことから、例に漏れず大学サッカーへ進むことになるのだが、ここでの進学先は意外。

 

まず選択肢に挙がる可能性が最も高いのは、有力選手が全国からこぞって集まる関東大学サッカーリーグ、それに次いで関西学生サッカーリーグ。

 

しかし松尾選手の進学先は東北大学サッカーリーグ所属の仙台大学。

 

レッズOBの内館氏の出身校ではあるものの、プロサッカー選手を多数輩出しているというイメージはあまりない。

 

この進路選択について、あくまで推測の域を出ないのでハッキリとしたことは言えないが、結果的に松尾選手はこの仙台大学という環境で成長し、大学4年次には横浜FCへの2020シーズンからの加入内定と、2019シーズン特別指定選手登録を勝ち取っている。

 

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シーズンスタッツ:松尾 佑介

 

そして2019シーズンは当時J2だった横浜FCで大学生ながらプロデビューを果たし、ゴールも記録。

 

21試合6得点5アシストと、既にJ2でチームの主軸とも言える活躍。

 

チームがJ1に昇格した2020シーズンにおいても、15位というチームの成績の中、7ゴール2アシストとカテゴリーが上がっても継続した活躍を披露。

 

レッズ戦での2ゴールは鮮明に覚えております…。

 

今シーズンは3ゴール1アシストと、過去2シーズンと比較すると成績は下がったが、チームが最下位に沈んだ影響も考えると致し方ない面もある。

 

そんな松尾選手の特長は、ずばりドリブル。

 

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プレースタイル指標:松尾 佑介

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チャンスビルディングポイント:松尾 佑介

 

ドリブルチャンス力12はリーグ20位。

 

チャンスビルディングポイントでもドリブルは15位。

 

ポジションは左サイド、そして右利きであるため、スピードに乗ったドリブルで縦にぶっちぎるか、カットインからのシュートが武器。

 

プレー動画を観ると、縦に突破の方が多いかな。

 

個人的には「疾走感のあるスピードとドリブル」という言葉がピッタリだと思う。

 

2020年のレッズ戦での得点では、ディフェンスラインの裏で貰ってからのシュートでもあり、足下で貰うだけのプレイヤーではないところも◎。

 

【プレー動画】


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報道では海外志向が強いことが示唆されており、レッズで活躍して海外からオファーがあった場合、移籍してしまう可能性が高い。

 

それでも、レッズの下部組織で育った選手が海外へ羽ばたくとなれば非常に喜ばしいこと。

 

レッズでの大活躍を期待。

 

データ出典元:Football LAB

【新加入選手考察】「J3からのし上がった苦労人」牲川歩見選手が水戸ホーリーホックより完全移籍加入

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新加入選手考察第6弾。

 

塩田選手の現役引退表明に伴い、来シーズンの在籍は現時点で西川選手・鈴木選手の2名体制となっていたGK。

 

他クラブの選手を獲得するのか、Y.S.C.C.横浜の石井選手を復帰させるのか、ユースの川崎選手を昇格させるのか、という3択が考えられたが、水戸ホーリーホックから牲川選手を獲得することが発表された。

 

牲川選手は静岡県出身の27歳。

 

ジュビロ磐田の下部組織出身であり、世代別代表へも選出経験あり。

 

トップチーム昇格後は磐田・鳥栖・群馬・沼津を渡り歩き、現在の水戸へ。

 

出場機会を得始めたのはJ2群馬時代からであり、沼津ではJ3が舞台。

 

そこから今回、J1までのし上がった苦労人だ。

 

これまでJ2通算71試合・J3通算56試合に出場している。

 

まず牲川選手で目を引くのは、そのサイズ。

 

195㎝90㎏。

 

これまでチームの最長身は木下選手と鈴木選手の190㎝。

 

彼らを更に5㎝も上回る。

 

一の位を四捨五入すると最早2mだ…。

 

サイズだけが全てではないが、GKというポジションにおいて、サイズがあるに越したことはない。

 

また、Football LABによれば、セーブポイントはシーズン累計で3位。

 

セービングに関しては定評がありそう。

 

一方で、最近のGKに求められる足下の技術については不明。

 

レッズはGKも含めて繋ぐシーンが多いため、そこがおぼつかないと一つ課題にはなるが。

 

ただ、選手構成から言えば、牲川選手の獲得は理にかなっている。

 

西川選手も来シーズンには36歳となり、選手生命が長いGKというポジションとはいえ、そろそろ引退も視野に入ってくる年齢のはず。

 

また、鈴木選手は今シーズン一度は西川選手から正GKのポジションを奪い、ポテンシャルは抜群。

 

近い将来、海外移籍の可能性も十二分にあり得る。

 

となれば、それなりに経験のあるGKを獲得し、今からそれらに備えるということが想定される。

 

もしかすると近い将来、195㎝の巨体が埼スタのゴールマウスを守っているのかもしれないね。

 

それにしても、最近水戸さんからの選手獲得が多い(平野選手・松崎選手・牲川選手)。

 

持ちつ持たれつの関係でいたいなぁ。

【新加入選手考察】「坂元選手に比肩する実績」松崎快選手が水戸ホーリーホックより完全移籍加入

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新加入選手考察第5弾。

 

水戸ホーリーホックより、松崎選手が完全移籍加入することが公式で発表された。

 

松崎選手は埼玉県出身の24歳。

 

さいたまダービーの相手である大宮アルディージャの下部組織から東洋大学に進学。

 

東洋大学から水戸に加入し、今シーズンでプロ入り2年目の若きアタッカーだ。

 

さて、そんな松崎選手だが、既に活躍できそうな予感がプンプンと漂ってきている。

 

その根拠は、彼がこれまでに残した2つの実績と数値を、とある選手と比較することで読み取ることができる。

 

まずその選手とは、現在セレッソ大阪に所属している坂元達裕選手。

 

日本代表への選出経験もある、Jリーグ屈指のドリブラー。

 

松崎選手は、その坂元選手に比肩する数値を残しているのだ。

 

まず一つ目は、「関東大学サッカーリーグでの成績」。

 

何の因果か、坂元選手と松崎選手は東洋大学でチームメートである。

 

現在、東洋大学は関東大学サッカーリーグ2部所属だが、彼らが所属していたころの東洋大学は1部所属であり、両選手ともに得点・アシストにおいて実績を残している。

 

まずは坂元選手。

 

大学4年間通算で、21ゴール2アシスト。

 

次に松崎選手。

 

同じく大学4年間通算で、12ゴール12アシスト。

 

レベルの高い関東大学サッカーリーグにおいて、ゴールとアシストの割合に違いこそあれど、坂元選手と得点に絡んだ機会は同等であることが証明されている。

 

そしてもう一つ、それぞれ山形と水戸、移籍前最後のシーズンのプレースタイル指標とチャンスビルディングポイントの比較。

 

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シーズンデータ:松崎 快vs坂元 達裕

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プレースタイル指標:松崎 快vs坂元 達裕

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チャンスビルディングポイント:松崎 快vs坂元 達裕

 

ご覧いただくとお分かりになると思う。

 

坂元選手と同等、いやそれよりも良い数値を叩き出しているのである。

 

そしてその中でも目を引くのは、「ドリブル」。

 

ドリブルチャンス力はMAXの20。

 

これはモチロンJ2トップタイ(同率1位が5名)。

 

ドリブルチャンスポイントは今シーズン累計ではJ2で2位。

 

ドリブルで相手を切り裂き、得点に繋げているスタイルが明確に表れている。

 

その証拠に、プレー動画も相手をきりきり舞いにさせている。

 

【プレー動画】


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左利きのため、右サイドからカットインしてのシュートもしくは、縦に突破してからのクロスが武器。

 

閉塞感がある場面で、短期突破できる松崎選手の獲得は、強力な戦力になりそう。

 

データ出典元:Football LAB

【移籍情報】「レッズにとって痛い3つのこと」荻原拓也選手が京都サンガFCへ期限付き移籍

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これでシーズンオフに突入後、現在まで発表された移籍の考察は全てかな。

 

荻原拓也選手が、今シーズンに引き続き、来シーズンも京都サンガFCでプレーすることが発表された。

 

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シーズンスタッツ:荻原 拓也

 

荻原選手は今シーズンから京都へ期限付き移籍。

 

曺監督の下、J1昇格を目指すチームにおいて、左SBのポジションを完全に確保。

 

40試合出場、出場時間2,858分と充実したシーズンを送ったことは間違いない。

 

彼は埼玉県出身であり、浦和レッズユース出身である。

 

つまり、クラブ生え抜き選手であることから、彼の活躍を望むサポーターは少なくない。

 

きっと、京都の試合を逐一チェックしていたサポーターも多かったことだろう。

 

京都は荻原選手の活躍もあり、J1昇格を決めている。

 

J1昇格を置き土産に、さぁ荻原選手待ってました!となるものと、誰しもが思っていたが…。

 

京都サポーターにとっては朗報、レッズサポーターにとっては悲報となる、期限付き移籍延長の報せ。

 

いやーこれは痛い。

 

何が痛いかというと。

 

  1. 選手層
  2. サイド突破の破壊力
  3. 将来的な復帰の不透明さ

 

まず1。

 

来シーズン、レッズはACLへの出場が決まっている。

 

となればもちろん試合数は多くなり、移動も多くなり、選手への負担が増大する。

 

故に、実績のある選手は多い方が良いのは自明の理。

 

荻原選手が主戦場としている左SBができるのは、明本選手・馬渡選手・大畑選手。

 

大畑選手は現在骨折中であり、シーズン開幕には間に合わなそうなこと、彼がいれば明本選手を前線で起用する戦術の幅が広がることを考えると痛い。

 

次に2。

 

これはもう、彼のプレースタイル指標を観ていただくのが一番。

 

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プレースタイル指標:荻原 拓也

 

ドリブルチャンス力がMAXですよ!

 

現在、同じくJ2からの加入が決定的と報じられている某右サイドのアタッカーも、同じくドリブルチャンス力がMAX。

 

同時に起用すれば、両サイドからガンガンドリブルで切り裂く、破壊力抜群の攻撃が観られたかも…。

 

それにクロスチャンス力も16。

 

J2で7位タイ。

 

来シーズンのJ1で、主に川崎や横浜FMといった、上位に入りそうなチーム相手にぶちかましてください笑

 

そして最後に3。

 

これは言葉の捉え方の問題もあるかもしれないが…今回の移籍に際し、レッズ公式で発表された彼のコメントでは「自分がより成長でき、必要としてもらえるチームでプレーすることがベストな選択と決断しました」とある。

 

この文章を正直に捉えると、「レッズよりも京都の方が成長でき、かつと必要とされている」となることから、レッズから積極的な復帰要請がなかったか、リカルド監督よりも曺監督のサッカーが自分には合っていると考えているのか、いずれにせよレッズへの復帰にはあまり前向きではないように映る。

 

言葉尻を捉えてもしょうがないので、あまり深読みはしないことにするが、彼がレッズに復帰して大活躍する青写真には、少々暗雲が漂っているかもしれない。

 

とは言え、ポジションを勝ち取り、自らが昇格に大いに貢献したと言えるチームでのJ1再挑戦。

 

きっと来シーズン、京都の左サイドでは彼が躍動していることでしょう。

 

【プレー動画】


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データ出典元:Football LAB

【移籍情報】「柴戸選手との鉄壁コンビはならず」金子大毅選手が京都サンガFCへ期限付き移籍

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12月26日㈰は出ていく方のリリースが一挙に発表。

 

翌日の27日㈪は一転、移籍関連の公式発表はなし。

 

まだ報道レベルで燻っている火種はあるが、いつ発表になるのかドキドキものだ。

 

さて、26日㈰に発表された移籍でまだ記事にしていないものを。

 

金子選手の京都サンガFCへの期限付き移籍が決定。

 

金子選手は今シーズン、湘南から完全移籍で加入したばかりでレッズの1シーズン目。

 

移籍加入した選手では、J2から加入した選手が多かったことから、西選手と並んで今シーズンの目玉補強と目されることも少なくなかった。

 

事実、シーズン序盤は第6節川崎戦までは全ての試合でメンバー入り。

 

第5節札幌戦、第6節川崎戦では連続フル出場しており、この時点ではこのままチームの中心として出場機会を増やしていくものと思っていた。

 

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シーズンスタッツ:金子 大毅

 

だが、武田選手同様、負傷が金子選手のターニングポイントとなってしまう。

 

第6節川崎戦から第7節鹿島戦までの2週間で負傷し、鹿島戦を欠場すると、チームは第7節鹿島戦~第9節徳島戦まで3連勝。

 

その後も序盤の不調を払拭し、勝ちを重ねるチームにおいて、負傷でポジションを奪われた金子選手。

 

ようやく18節、古巣の湘南戦にスタメン出場するものの、同点被弾に繋がる痛恨のパスミスを犯してしまう。

 

これでリカルド監督の信頼を失ってしまったか、次に再び先発を果たしたのは、なんと最終節名古屋戦。

 

今シーズンは12試合447分間の試合出場と、これまで湘南で右肩上がりに増やせていた実績を伸ばすことができなかった。

 

負傷がターニングポイントなったのは間違いないが、ボール奪取を得意とするプレースタイルが少々柴戸選手と被り気味であり、かつ柴戸選手が今シーズン、ターンで相手を剥がして攻撃に転じるパスを供給できていたのに対し、金子選手はそのステージまで辿り着けなかった。

 

シーズン前には柴戸選手と並べたら鉄壁の守備を築けると考察したが、ビルドアップを考えるとこの2選手の組み合わせは厳しかったようだ…。

 

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また、シーズン途中には平野選手というゲームメイクができるボランチが加入。

 

彼が入り込む隙間がほとんどなくなってしまったのが痛かった。

 

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チャンスビルディングポイント:金子 大毅

 

ただ、シーズン序盤は横浜FM戦(●0-3)・川崎戦(●0-5)と大敗する試合もあった中、逃げずに戦えていた数少ない選手の一人であり、個人的には非常に期待が大きい。

 

しかし、まだ伸び盛りの年齢である今、試合に出ないと自身の成長に繋がらない事情も分かる。

 

湘南時代の恩師である曺監督の下、今一度出場機会を増やし、必ずレッズに戻ってきてほしい。

 

レッズにはボランチは数多くいるものの、いつ何時海外移籍でチームから離脱するとも限らないし、金子選手ほどの人財を他チームに放出するのはもったいないと思うから。

 

データ出典元:Football LAB

【移籍情報】「強度を身につけ活躍を!」武田英寿選手が大宮アルディージャへ育成型期限付き移籍

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続いての移籍情報は、今シーズン途中からFC琉球へ育成型期限付き移籍をしていた武田選手。

 

来シーズンは、FC琉球と同カテゴリーの大宮アルディージャへ育成型期限付き移籍となることが決まった。

 

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シーズンスタッツ:武田 英寿

 

武田選手は今シーズンでプロ入り2シーズン目。

 

リカルド新監督を迎えた今シーズン、その左足からの技術が評価されたか、先発・途中出場で少しずつ出場機会を増やしていた。

 

確か、シーズン前の練習試合では武田選手がゴールを連発していた記憶もあり、その得点能力にも期待されていたはず。

 

だが、負傷というアクシデントから歯車が狂い始める。

 

序盤は中々勝点が積み上げられずに苦労した後、第7節鹿島戦・第8節清水戦に連勝して迎えた第9節徳島戦。

 

この連勝した2試合に先発していた武田選手は徳島戦も先発出場するものの、前半11分で負傷交代。

 

チームの調子が上向き始めた矢先に負傷離脱を強いられる。

 

その後、第17節名古屋戦に先発出場するものの、前半のみでベンチに下がると、その後はベンチ外の日々に。

 

出場機会を求めて琉球移籍後は、15試合2ゴールという成績。

 

とりあえずと言っては失礼かもしれないが、J初ゴールを決められたことは、一つ自身になったんじゃないかな。

 

ただリーグ戦の最後4試合はベンチ外に。

 

琉球はシーズン終盤、チーム状況が低空飛行であったため、選手の入れ替えで打開したかったのか、大宮への移籍が決まっていたからなのか、戦術的な問題なのか…。

 

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チャンスビルディングポイント:武田 英寿

 

武田選手のチャンスビルディングポイントは上記。

 

J2途中加入という事情はあれど、パスレシーブ・シュート・ゴールが多少良いという位なので、例えば同じ途中加入でドリブルポイントが29位だった伊藤涼太郎選手と異なり、インパクトは薄い。

 

彼の特長は精度の高い左足と、得点力。

 

だが伊藤涼太郎選手同様、プレー強度にまだ難ありという面が垣間見えており、現状レッズでの最後の試合となった名古屋戦についても、簡単にボールを失ってしまうシーンがあった。

 

まずはその強度を身につけること。

 

その上で、大宮で10ゴール・10アシスト位の成績を残し、満を持してレッズに復帰!というストーリーが望ましい。

 

むしろそういうストーリーでないと、武田選手も来シーズンでプロ3年目のため、翌々シーズンのレッズへの復帰が怪しくなってくる。

 

なので、武田選手の大活躍で翌々シーズンにはJ1でさいたまダービーが実現することが、望ましい未来なのかもね笑

 

【プレー動画】


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データ出典元:Football LAB

【移籍情報】「左足の脅威ゆえの弊害もあった」山中亮輔選手がセレッソ大阪へ完全移籍

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退団選手3人目。

 

山中選手がセレッソ大阪へ完全移籍することが発表された。

 

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シーズンスタッツ:山中 亮輔

 

山中選手はレッズでは3シーズンを過ごした。

 

横浜FMで記録した8アシストのシーズンベストを超えることはできなかったが、特に昨シーズンは試合内容があまり芳しくない中でも、5アシストを記録。

 

試合終了間際に山中選手のクロスから、中央で誰かしらが合わせてゴール、という展開で何点か勝点を拾った記憶がある。

 

セットプレーのキッカーに困らなかったのも大きかった。

 

直接FKをぶち込むシーンはなかったが、昨シーズンの大分戦で狙ったFKは、橋岡選手が触らなければ山中選手のゴールだったかも?

 


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彼は皆さまご存知の通り、超攻撃特化のSB。

 

故に相手を押し込んで高い位置でボールを握れるような展開になると、山中選手の高精度クロスが炸裂することになるため、特長を活かせる。

 

逆に、守備時の対応には怖さがあるため、ボールを握られる展開になると左サイドから守備に綻びが発生する可能性が高く、展開によってかなり評価が分かれることになる。

 

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プレースタイル指標:山中 亮輔

 

改めて彼のプレースタイルを眺めると、J1リーグでロングシュート力は9位タイ、クロスチャンス力は6位タイ、セットプレーシュート力も14位タイ。

 

そのキックの脅威が如実。

 

ただその高性能さ故に、キックは殆ど左足。

 

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シュート部位・クロス部位:山中 亮輔

 

左足を切ってしまえば、中央に切り込んでも打開ができるわけではないので、田中選手同様、起用しづらい面があったかもしれない。

 

彼が加入したシーズンは、同時に杉本選手(横浜FM)も加入したため、山中選手のクロス⇒杉本選手のヘディングという妄想をしたものだが、記憶違いでなければ、1度もそれが実現することはなかった。

 

山中選手のSNSには、彼が在籍したこの3シーズン、毎年監督が交代となり、中々難しい時期を過ごしたというコメントがあり、チームの迷走に振り回されてしまったという想いも見え隠れする。

 

来シーズンで集大成となる3年計画にあのクロスがないのは痛手だが、是非とも来シーズン、レッズ以外の相手に大活躍を!笑

 

山中選手、3シーズンありがとうございました。

 

データ出典元:Football LAB

【移籍情報】「スピードとこぼれ球への反応がピカイチだった」田中達也選手がアビスパ福岡へ完全移籍

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昨シーズンのオフ、かつてレッズで一時代を築いたワンダーボーイと同姓同名の選手が加入するということも相まって、当時かなり話題となった田中達也選手。

 

また、背番号も先代の田中選手と同じ11番を自ら希望して背負う心意気もあり、サポーターの期待も相当高かったが、1シーズン限りでレッズを退団し、地元のアビスパ福岡への復帰が決定。

 

田中選手は今シーズン、出場試合数こそ28試合と、そこそこ出場しているものの、先発出場が12試合、途中出場が16試合と、割合では途中出場の試合の方が多かった。

 

その関係で、出場時間も1,024分とギリギリ4桁というところに留まった。

 

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シーズンスタッツ:田中 達也

 

シーズン序盤~中盤にかけては、最低でもベンチ入りしていたが、中盤~終盤にかけてはベンチ外になる試合も増えた。

 

汰木選手・関根選手の従来から所属している選手達、また今シーズンから新加入となった大久保選手との競争の中で、18人の枠に入れなかった。

 

良い点を挙げれば、スペースがあるときのスピードと、こぼれ球への反応はピカイチだった。

 

出場時間があまり長くなかった割に4点取っているのは、この強みを活かしたもの。

 

第14節G大阪戦では、明本選手のクロスに素晴らしい飛び込みから得点を挙げたし、3点目は長い距離をドリブル突破してからのクロスでユンカー選手の得点をアシスト。

 


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第11節大分戦・36節横浜FM戦ではこぼれ球を蹴り込んでゴール。

 


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スピードを活かせる展開では、非常にチームに貢献してくれていた。

 

一方、スペースが埋められている展開になると、ポゼッション時のパスミスが目立ったり、中に切り込んでのプレーもあまりなかったことから、閉塞感のあるプレーぶりに。

 

今シーズンのレッズでは、割と後者の展開が多かったこともあり、徐々に出場機会が減少。

 

最終的に制覇した天皇杯でも、準決勝と決勝はベンチ外。

 

年齢も29歳ともう若くはないことから、出場機会と地元への帰還という理由で、移籍を選択したと思われる。

 

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チャンスビルディングポイント:田中 達也

 

福岡には下部組織時代を過ごしているため、既にプレースタイルは知れ渡っているかもしれないし前述のとおりだが、スペースがあれば縦突破からのクロスでチャンスに絡んでくれそうだ。

 

ただサポーターからしたら、1シーズンだけでも11番田中達也選手が観られたのは嬉しかったし、その覚悟も嬉しかった。

 

地元・福岡でももう一花咲かせるでしょう。

 

田中選手、1年間ありがとうございました。

 

データ出典元:Football LAB

【移籍情報】「終ぞレッズでは開花しなかったロマンあふれる選手」伊藤涼太郎選手がアルビレックス新潟へ完全移籍

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昨日、加入リリースを1時間ごとに発表し、SNS界隈を賑わせた浦和レッズ。

 

本日はその逆とばかりに、退団リリースを矢継早にリリース。

 

もちろん退団についても、1人ずつ記事をアップしていきます。

 

まずは…遂にこの日が来てしまったか、という感想の、伊藤涼太郎選手の移籍。

 

J2のアルビレックス新潟へ移籍が決まった。

 

2016シーズンに作陽高校から高卒選手として加入してから、特に私が応援していた選手。

 

過去記事をご覧いただければその熱量はお分かりいただけるので、よろしければ是非に。

 

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そんな伊藤選手だが、ロマンあふれる選手だったものの、その才能が終ぞレッズに在籍中は輝かなかった、という印象。

 

シーズンスタッツではそれが明白であり、期限付き移籍先の大分も含め、J1では出場機会が限定的なのに対し、J2では出場機会も得点・アシストも数字を残している。

 

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シーズンスタッツ:伊藤 涼太郎

 

プレーを観た感想としては、いわゆるJ1の「強度」への適応に苦しんでいたように見えた。

 

今シーズンのレッズでのリーグ戦出場は横浜FM戦(●0-3)の25分間のみだったが、そこでも中々インパクトあるプレーは見せられず。

 

攻撃の選手であるためある程度は致し方ないものの、不用意なボールロストが散見される一方、決定的な仕事をするまでには至っていなかった。

 

今シーズンから再びの武者修行となった水戸においては、先発出場と途中出場を行ったり来たりしていたが、シーズン最終戦の甲府戦では2ゴールを挙げるなど、活躍の兆しは見えていたんだけど。

 

今のレッズに舞い戻るには、J2もしくはJ3で突き抜けることが必要と思われることから、彼のコメントにある「埼スタでゴール」の夢は叶わず。

 

移籍先は新潟と、移籍の場合は水戸にそのまま残るものと思ったため意外だったが、必要とされるチームがあるのは素晴らしいことだ。

 

新潟サポーター様もご覧になるかもしれないので、伊藤選手の今シーズンのデータも少し。

 

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チャンスビルディングポイント:伊藤 涼太郎

 

伊藤選手は途中加入にもかかわらず、チャンスビルディングポイントのドリブルがJ2で29位。

 

ドリブルで仕掛けられるし、パスワークで崩すこともできる。

 

シュートも割と上手い方だと思っている。

 

甲府戦で2得点してるし、前回の水戸でもシーズン9得点してるし。

 

新潟でその才能をいかんなく発揮して、J1昇格を勝ち取り、新潟の選手として埼スタでゴールを決めてくれることを期待している。

 

もちろん試合はレッズが勝つ前提でね!

 

伊藤選手、これまでありがとう。

 

新潟での武運を祈る。

 

【プレー動画】


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データ出典元:Football LAB

【新加入選手考察】「浦和を背負う責任が既に備わっている」知念哲矢選手がFC琉球より完全移籍加入

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新加入選手考察第4弾。

 

FC琉球より、知念哲矢選手が完全移籍にて加入することが発表された。

 

知念選手は沖縄県出身の24歳。

 

ポジションはCB、かつ希少な左利き。

 

沖縄県出身でありながら、高校時代は沖縄を離れ、長崎県のサッカー名門校、長崎総合科学大学附属高校に入学。

 

ちなみに当該高校は、今年度の全国高校サッカー選手権にも長崎県代表としての出場も決定している。

 

過去最高成績ではベスト8にも上り詰めた名門だ。

 

高卒でのプロは叶わず、大学サッカーは関西学生サッカーリーグの近畿大学に進学。

 

これまた渋い。

 

いや、関西学生サッカーリーグは、関東大学サッカーリーグに次ぐリーグなので、トップオブトップという意味ではあるのだが、「近畿大学」という響きがあまり馴染みがなかった。

 

個人的に関西学生サッカーリーグでまず思い浮かぶのは以下の大学。

 

  • 大阪体育大学:林大地選手(シントトロイデン)・田中駿汰選手(札幌)他
  • 関西学院大学:呉屋大翔選手(大分)・高尾瑠選手(G大阪)他
  • 阪南大学:脇坂泰斗選手(川崎)・重廣卓也選手(福岡)他

 

そのため、近畿大学サッカー部出身のプロサッカー選手と言われても、恥ずかしながら思い浮かばなかったのが実情だ。

 

調べてみると、最も有名な選手では、清水に在籍中の藤本憲明選手。

 

彼がここの出身だったとは…。

 

改めて、大学サッカーはより多くの選手の受け皿となっているから、日本サッカーの底上げに繋がっているよね。

 

海外にはないシステムらしいから、日本ならではの強みだ。

 

さて、近畿大学で成長した知念選手は、地元のFC琉球でプロ生活をスタート。

 

プロ入り後2シーズンでの出場成績は以下。

 

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シーズンスタッツ:知念 哲矢

 

1シーズン目はそこそこ、2シーズン目は主力とも言える出場成績に。

 

ただ、8月の試合中に骨折という重傷を負ってからはリーグ戦は欠場。

 

それまではフル出場に近い成績だったことから、ケガや出場停止を考えなければ全試合出場していたんじゃないかな。

 

知念選手のプレースタイル指標はこちら。

 

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プレースタイル指標:知念 哲矢

 

守備力13はJ2で16位タイ。

 

犬飼選手の記事であまりアテにならないと評したビルドアップ力も笑、J2では8位タイ。

 

自陣空中戦がCBにしては低いのは、上背の問題があるからかな。

 

178㎝はCBにしては相当小柄な部類に入る。

 

相手FWが長身だったり、パワープレーを仕掛けられた際は注意が必要だ。

 

まぁその時は犬飼選手と組ませればいいのかな。

 

空中戦は相当強いらしいから。

 

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知念選手からは加入に際し、「小さいころから好きだった浦和レッズの勝利、タイトル獲得のために全てを捧げたい」との熱いコメントが。

 

既に浦和を背負う責任を滅茶苦茶感じる。

 

【プレー動画】


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データ出典元:Football LAB